有馬口での植物観察 | カメポンニュの足跡

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関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 2日は有馬口駅集合で植物の観察会があった。2年後の観察会の下見ということであった。メンバーは毎年確実に年を取っていくので「2年後は???」などと言う人もいる。まあ、口で言っていても多分元気であろう。

 当日は朝の5時前には外は土砂降りだ。午前中にまた降り出すような予報も出ている。集合して土砂降りだったらことを考えて車で行くことにする。これなら中止になってもどこかへ行くことができる。途中で少し降られたが集合場所に着くと曇り空だ。10時に12名で出発する。

 スイカズラやウツギが咲き誇っている。

 サンショウが道端に生えている。とげを見ると対生の部分と互生の部分がある。イヌかどうかいろいろと議論するが一番しっかりとしているMさんは「ホンサンショウ」、もう一方のしっかりしているYさんたちは「イヌザンショウ」と意見が分かれた。托葉が変化してとげになるのが「ホン」、枝が変化するのが「イヌ」とも教わった。私は匂いの強さや葉の付き具合からホンサンショウかとここでは思った。でも、ここから奥へ進むとすべてイヌザンショウであった。ということはこれはイヌかもしれない。

 まあ、イヌでも、ホンでもサンショウということにしておこう。

 毛虫の横の草についている。名前はわからない。誰かが「これはかぶれそうだから触らないほうがいい。」と言っている。

 家に帰って調べるとタケカレハの幼虫みたいである。しっかりしかぶれると書いてある。野生の勘はなかなか鋭いものだと感心した。

 コアジサイが咲きだしている。いい香りだ。

 いつものようにいろいろな植物を観察しながら歩く。ギンリョウソウの群落がある。少しくたびれてはいるがなかなか珍しい形をしている花だ。

 コガクウツギなるものは聞いたことがあるような、無いような…。でも、この3枚の花弁は見たことがある気がする。

 昼食場所ではミヤコグサが咲いている。これは初めて見た花だ。

 マメ科のような花をつけている。そして、ノハラナデシコ。小さな花だがなかなか面白い。じっと見つめると花弁の模様が見えてくる。

 帰り道ではササユリが咲いている。行きは誰も見つけていない。わたし一人なら見逃すことは当たり前だが、私以外の11名がみんな見逃すとは考えにくい。きっと昼食中に咲いたのだと私は確信した。

 ミズヒキとキンミズヒキが並んで生えている。葉だけだと私はキンの方がわからない。

 別の谷に入るとオニノヤガラがたくさん生えていた。

こうしていろいろとめずらして物を観察して最後は田んぼのオタマジャクシ。やはりこいつはとてもかわいい。

 ほっこりとして解散をして車で家路についた。しかし、走り出してすぐにすごい土砂降り…。あと10分遅かったらずぶぬれになるところであった。