甲山森林公園 | カメポンニュの足跡

カメポンニュの足跡

関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 6日は甲山森林公園で自然観察会があった。天気も良いので自転車で行く。武庫川から逆瀬川へ行き北山貯水池に上る。風が冷たいので長袖のトレーナーを着ているが途中で汗が噴き出す。自然観察池で休憩。

 桜が満開に近い。池の中をのぞくと…

 ここでもオタマちゃんが泳いでいる。この季節の楽しみだ。向こう側の桜並木へ行く。途中のミツマタもしっかりと見ておく。

 桜はとても美しい。

 ぶらぶらと見ているうちに集合時間が迫ってきた。神呪寺を通り森林公園へ下る。行ってしばらくすると班分けがある。うちの班はMさんがリーダーで5人ほどだ。いい人数である。出発したときは2番目であったがすぐに最後尾となる。マイペースなリーダーだ。タイムキーパーの方がヤキモキしているがあまり気にしていない。自分が担当班なら困るが今日はお客さんである。気にしない。ハンノキ類や山桜を見てから何やら貧相な枯れ枝を見せてくれる。

 「これはヌスビトハギ!」と自信を持っていたが「ミソナオシ」という物だという。これだけでは判断しにくい。また葉が出てから見てみよう。

 階段を上っているとホコリタケが口を開けている。そっと押すとパフっと胞子を出す。可愛い。

 シャシャンボは幹が赤色をしているという。これは初めて聞いた・・・はず。

 ウラジロの芽が渦巻になっている。そっとほどくと二つに分かれているのがよくわかる。

 イボタロウムシが蝋物質を吹き付けている。イボタノキによくつけるというがこの木はマルバアオダモである。同じ科の木だという。この白い部分をライターであぶると融けるというが次週の観察会本番に向けて取っておく。

 ソヨゴが連理になっている。左の木が引っ付いているところから上が太くなっているので右の木の養分を奪っている推測される。正解かどうかは置いてもこんな推理をするのは楽しい。

 このあたりでタイムキーパーが交代する。さすがにこのままではいけないと思ったのだろう。指導が厳しく入る。そのおかげで昼食場所へは2番で到着した。最後はつじつまを合わせるものだ。

 午後は展望台へ進む。手前にまた連理がある。この道は良く通るが全く気が付かなかった。

 展望を楽しんでから徳川の残念石を見に行く。鍋島藩の紋が刻んである。

 矢石の穴を見ているとこんなのを掘るのは大変だと感じる。

 サルトリイバラが花をつけている。これは雄花。

 モチノキも花をつけている。たぶん初めて見たと思う。

 ロウバイとソシンロウバイの木の横に着いた。前に花が咲いているときに観察はした。「種は違いがあるのだろうか。」と言い出したので両方の実を割って種を取り出す。こんな疑問が出るとはすばらしい人たちだ。

 似てると言えばそれまでだがよくよく見ると違っているのがわかる。2つのものがソシンロウバイ、3つがロウバイである。

 少し進むとヒメヤシャブシが花をつけている。

 先から雄花・雌花・葉とついているこれはヤシャブシと順序が違う。

 最後の広場で皆さんはまだ観察をしている。私は頭から湯気がでいろいろな知識が流れ出している。これ以上は危険である。

 遊具らしきものに近づくと。

 公園で子供を締め出すとはなかなか度胸のあることをしている。フリガナは振ってあるが子供が読むのだろうか。なぜ子供がだめなのだろうか。不思議なものだ。

 最後に不思議なものを見て満足した。自然界もいろいろと不思議なものがあるが人間の行動も不思議なものがある。世の中は楽しいものだ。帰りは公園から大師道を下った。この道は恐怖の急降下である。この道はいまだに上ったことがない。いつか登る気が湧くのだろうか。