岡本から金鳥山へ | カメポンニュの足跡

カメポンニュの足跡

関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 25日は自然観察会のうちの班の観察会があった。岡本に10時集合だ。11名が参加した。ここから天上川公園へと登っていく。公園で資料をいただく。今日みられる植物を行程を区切ってまとめてある。通し番号が降ってあって全部で163種だ。重複して当たるのも当然あるがこれだけまとめるのはなかなか大変であっただろうなと思う。もちろん、私ならこんなにたくさんは記載できない。

 まずは天井川の川べりで観察をする。入ってすぐの所には白梅が咲いている。匂いもいい。

 河原から幹だけがにょきっと伸びている。大きな葉痕が目に入る。

 ニワウルシらしい。葉がついていないと全くわからないがこの葉痕は覚えやすい。今日はこれで十分だ。

 さらによく見ると何やら鞘状のものがぶら下がっている。カガイモの実だと教えてくれる。何回も見ているはずなのに全く記憶になかった。

 少し上にはウグイスカグラが満開だ。この辺りで下に戻り舗装路を保久良神社へと向かう。ムクノキが2本並んでいる。樹皮の違いが面白い。

 これは、ビナンカズラ。つるから取って粘液を整髪料としたという。匂いがどうなんだろうか。

 葉は硬そうに見えるが意外と柔らかく言い触り心地である。キベリハムシが好んで食する。

 この2本の木はアベマキとクヌギだ。

 樹皮だけでなく葉の形もそっくりだ。葉の裏で識別をする。皆さんは葉を拾って熱心に観察をしている。上にある「ぼくら夢広場」でもいろいろと観察をする。そして、保久良神社へ。鳥居の横のしだれ梅も咲きだしている。

 ここから保久良梅林へと行く。咲き具合は・・・。

 まだ寒そうである。日当たりの良いところは咲きだしている。見頃まではあと1週間はかかりそうだ。。

 ここで12時前だ。ここからは金鳥山に向かい急坂を上る。ここの階段は土が流された部分があり膝の高さ以上の部分もある。横に踏み跡ができているが回るのが階段に負けたような気がするのでまっすぐに階段を上る。意地で登る。階段上のベンチでしばし休憩。この坂を上って心無いことをする人もいるようだ。

 ここからもう少し上った広いところのベンチで昼食の予定であったがベンチは満員だ。奥まったところで腰を下ろす。

 なかなかいい眺めだ。少し霞んでいるが関空も見える。昼食後は金鳥山の山頂に行く。名札がかかっていた。

 同行のメンバーの方から「三角点みたいなものはないのか。」と質問をいただいたが「三角点はすべての山頂にあるわけではない。」とお答えしておいた。あったほうが楽しいのだが、国土地理院の都合もあると思う。

 あとは少し登って左へ降りる道を進む。ちょっと気を抜いたら地図上での位置が分からなくなってしまった。最近時々このようなことが起きてしまう。植物に心を持っていかれると位置が飛んでしまう。なれないことをすると頭に無理が生じているのだろう。「地図で位置が取れない。」のは、山屋としても地質屋としても猛省をしなくてはならない。また今度この道を地図に落としてみたいものだ。

 帰る途中で白い木と黒い木が連理になりかかっているのが見られた。

 何の木かワイワイと意見を交わした。私は、エノキ説を唱えたがあまり賛同は得られなかった。仕方ないので「シロエノキ」と命名した。

 八幡谷を降りていると最後は花こう岩の分布域を通る。この辺りは「八幡谷花こう岩」が分布するとされている。ハンマーをもって来ていないので新鮮な面を観察できない。でも、1か所でぼんやりとだが「ピンク色のカリ長石」と「角閃石」を観察できた。これで大満足である。前回の七曲滝では「土橋石英閃緑岩」を見つけることができた。2月で2か所見られたのはちょっとうれしいものだ。

 谷の出口の八幡神社で解散する。何人かで梅林公園へと行く。

 土曜日と言うだけあって人出は多い。もうあと少しという咲き具合である。

 今回の1番の目的は両梅林の咲き具合の確認であった。あわよくば「八幡谷花こう岩」の観察であった。ほぼ達成されて満足…。後は、JR住吉駅へいけず石を調べながら帰った。