バスのバックを誘導していたバスガイドが電柱とバスに挿まれで即死する事故かあった。
バスガイドの声だけを頼りにバックしてる運転手も悪いが、そもそもバスの真後ろの死角で誘導してるバスガイドが一番悪い。
オレも仕事柄バックの誘導してもらう事が良くあるが、素人に限って真後ろに立つ。
そのたびに「見えねぇ所に立つんじゃねぇ!
踏み潰すぞバカヤロウ!」と懇切丁寧に指導する。
オレだって大型車のバック誘導をするが、バックの誘導は実は意外と難しい。
運転手から自分がどう見えているのかを考え、それを踏まえて運転手がバックさせやすいように誘導する。
時には一旦止めて口で説明してからバックをやり直させる。
要する車の誘導ではなく運転手の誘導をしてるワケです。
一番難しいのは外から構内へのバック誘導。
明るい外から暗い構内に向けてバックすると、構内の状況なんて全く見えない。
だから運転手の見える位置に立って誘導し、運転手が構内が見えるようになったら今度は自分が後ろに下がって誘導する。
その時、トラックと同じような速度で下がって誘導すると、運転手が「どこまで下がんねん」となるから、少し早足で目的のポイントまで下がり、そこで立ち止まって「ここまで」と言う意思表示をしながら誘導する。
でもこれは構内が広い場合。
構内が狭いと、あえて真後ろに立って誘導す事もある。
これはバックカメラが付いてるトラックだけに通用するやり方なんだけど、あえて完全に真後ろの中心に立って誘導する。
もちろんその時は、運転手に「カメラ見ながら下がって」と言うし、自分の後ろに何も無い事を確認してからやる。
実はバックの誘導をされていると、運転手はカメラを見ていない。
オレもそうなんだが、誘導してる人を100%信じてバックしている。
いや、そうしないと呼吸が合わないからかえって危ないんだよ。
誘導の指示に全神経を集中して、意識は足の指先にほとんど行ってる。
ハンドル操作なんかほぼ無意識だ(笑)
だから誘導してる人が変な動きをすると即座にブレーキを踏む。
そこからまた動く指示をされたらスゲーガン飛ばしながら「何やってだテメー!」と懇切丁寧な指示をする。
いや、バック誘導ってそれぐらい難しくて危険なんですよ。
今回のバスの運転手もベテランで、バスガイドもベテランだったから素人とは言わんが、お互いに過信があったのは事実だし、会社内で運転手からのバック誘導の指導や指示が無かったのは明らかだ。
オレみたいな懇切丁寧な指導指示があれば、こんな事故は起こらないだろう。
なにせバスガイドさん39歳って事だろ。
子供がいたらまだ小さいよな。
こんなくだらない事で死んだらダメですよ。