☆ラジオネーム[ウギト]さん(男性)

飯塚さんと言えば、敵のボスというイメージが強く、私が好きな宇宙刑事3部作のボスも全て演じておられますが、各キャラクターに合わせた演技で【マクーのドン・ホラー、マドーの魔王サイコ、大帝王クビライ】全て印象が異なり、さすがだと感銘します。中でも、他のキャラクターと違って声を抑えて話す魔王サイコは独特の不気味さ、存在感だと思います。ぜひ、生で「幻夢界へ引きずり込め。カオーッ!!」をお願いします。

 

飯塚:「サイコがそうだったね。」

鈴村:「サイコそうでした。ちょっと抑え気味なんですよね。

えーっと、いきなりお願いしてもいいですか?サイコお願いできますか?」

飯塚:「それ言えば、もう最後?」

鈴村:「まだ始まりですし、サイコです。」

飯塚:「サイコにはできないけど。」

鈴村:「拾っても拾っても打ってくるな~。じゃあサイコウにサイコな演技をお願いします。」

飯塚:「幻夢界へ引きずり込め。カオーッ!!」

鈴村:「あっ、この音。バカ!なんで俺反応しちゃうんだよ。」

飯塚:「まぁそんな感じかな。」

鈴村:「そうでした。」

飯塚:「この“カオ―ッ”っていうのは、多かったね。」

神谷:「それも台本上に表記はあったんですか?」

飯塚:「自分の中で、たとえば「あはは」とかであれば、強さが出ないから「が」を入れて、

    「がはは」にするとか、それでも弱ければ、「ぐ」を付けて「ぐあっはっは」にしたり、

   自分の頭の中で強さを出していくんだよね。」

鈴村:「悪そうだ。」

飯塚:「悪そうってなんだよ。」

鈴村:「褒めてますよ。」

飯塚:「ありがとう」

神谷:「素晴らしいですよ。」

鈴村:「すごいな。これ皆、真似したんですよ。僕ら子供の時、もう毎日やってましたよ。」

飯塚:「子供の時って、言わないで欲しいな。」

鈴村:「しょうがないですよ。そこは許して下さいよ。

    でもすごい、三部作ね。全部ボスってのもすごい事ですよ。」

飯塚:「これはこれで、東映で狙いだったのかね?」

鈴村:「これどうですかね?当時のこと知ってる人…」

神谷:「毎回この人しかいないってなったんですかね。」

鈴村:「僕らはそうであって欲しいけどね。」

飯塚:「でもね、仲良くはしてましたよね。たとえばフィルムが回るとき、

後ろで音響さんとか監督が見てるんですよ。そしたら「飯塚ちゃん、出てるじゃん」なんて

言われて、「あー、俺出てるの」とか言って、急いで行くこともあったよ。」

神谷:「うっかりエピソードじゃん。」

鈴村:「うっかりエピソードもあるんだ。」

鈴村:「でも今と違って、東映の作品で僕らも仕事に行くと、声優としていくけど、

    さっきの話総合していくと、いち役者としていく感じがする。スケジュールとかも含めて。

なんかアフレコとあんまり割ってる感じがしなくって。」

飯塚:「声優という感じでは行ってないな。作品を共に創ろうって感じだね。」

鈴村:「やっぱそうですか。」

飯塚:「なんか声だけじゃなくて、顔出しはあるような…」

鈴村:「あの2003年の仮面ライダー555のパラダイス・ロストは、黒幕として、納谷五郎さんと

加藤清三さんと一緒に、三人でご出演してるんですよね。」

神谷:「すごいですね、これ!」

飯塚:「あれはそうそう、あのどうせこの3人はいなくなるから、記念に撮ってんだろうって。」

鈴村:「悪の3幹部ですよ、これ。俺の世代で言うと。何度も地球を襲いに来た御三方が」

飯塚:「そんな事ないですよって、監督に言われたけどね。」

神谷:「絶対こんなエピソード、出てこないよ。」

鈴村:「じゃあ、もう一通行きましょうか。ラジオネーム[アンク]さん。」

 

☆ラジオネーム[アンク]さん(男性・19歳)

鈴村さん、神谷さん、ガールズちゃん、ゲストの飯塚昭三さんラジレンワー

飯塚さんの数々のキャラの幹部級の怪人、特にハカイダーは、本当にかっこよく、ダークヒーローの元祖だと思っています。最近では映画仮面ライダー1号でも、活躍していて「飯塚さんは、レジェンド中のレジェンドだ」と改めて思いました。

こんな事を質問するのは、失礼かとも思いますが、今までの特撮のお仕事で、毎回悪役キャラをつづけてきて、一度くらい正義のヒーロー役をやってみたいなってときはありましたか?

 

鈴村:「まずちょっと、ハカイダーの話を聞きたいんですよ。僕、ハカイダーが好きで。」

神谷:「好きだもんねー。」

飯塚:「ハカイダーのどこが聞きたいの?」

鈴村:「ハカイダーの演出がしっかりついてるんですよ。キカイダーをずーっと見てると、

登場前に、ハカイダーの登場予告編みたいのがあるんですよ。キカイダーって。

だからみんなが熱望してるんですよ。あのキャラが出てくるって事に。」

飯塚:「ハカイダーで可哀想だ。悔しいな。あいつ…って、思ったりはしない?」

鈴村:「いやーもう最後の白骨ムササビですよ。あいつに負けた時は悔しかったですよ。」

飯塚:「なんで、こいつにやられなきゃいけないのかって」

鈴村:「昭三さん的には、生き延びる気満々だったんですか?」

飯塚:「やられるならキカイダーにと思って。」

鈴村:「そうだ。それだってハカイダーが言ったセリフまんまですよね?」

飯塚:「そりゃそうだよね。」

鈴村:「そうだよ。そうゆう気持ちでやってたんだよ。」

飯塚:「だからあの頃は、その背景には悪の親分をずいぶんやってたから、

    ぽんとハカイダーが来て、これどうしようと思っちゃったよね。」

鈴村:「それ、どうゆう事ですか?」

飯塚:「こうゆう2枚目の悪をやってなかったから。」

鈴村:「もう「ぐはははは」系ばっかりやってたから。」

飯塚:「もう腰が落ちていれば良いってのばっかりで、あれはスッと立ったり、

下に構えたりする感じだなこのおっさんはと思ってさ。」

神谷:「もう佇まいが変わった感じですね。」

飯塚:「上手い事言った。そう佇まいが違うんだよ。」

鈴村:「やっぱ、それは緊張されたんですか?」

飯塚:「それは初めてのある種の緊張はあったね。だからその、ハカイダーそのものは、

2枚目で、カッコよくやればいいじゃなくて、どんな役でも、まずその佇まいを考えて、

それに合わせてやるといった感じ。そうやったらいいよ。」

鈴村:「それまぁ、芝居やるときはそうしようと頑張るんですけどね。

でもやっぱしそれがいつも難しいと思うのが、この仕事なんですよ。

でも、それをいつもやってらっしゃったんですね。」

飯塚:「それはもう。あれでも、そんな風に難しいとか思わないでやってたね。」

鈴村:「そうですか。」

飯塚:「東映は、楽しいキャラクター作りをやってたから。」

鈴村:「今、スゲーいい事言ってたよ。東映。」

神谷:「楽しいキャラクター作りって・・・」

飯塚:「いやもう、東映にあたるからね。」

鈴村:「それぐらい親戚って意味かな。」

神谷:「みんなそろそろ慣れてきたかな。」

鈴村:「いやーそうゆうタッチだから昭三さんは。そんな昭三さんは、

正義のヒーローやりたいって思ったことはあるんですか?」

飯塚:「いや、ヒーロー役やりたいって思った試しがないね。その届かないからヒーローと我々は。

常にヒーローを見ると、どうやってやっつけるかって…」

鈴村:「やっぱりそうなんだ。身体がそうなってるんだ。」

飯塚:「だからそう思った試しがない。それでやれているのが、モンティ・パイソンでは、

2枚目もあるし、すごいのもあるし、汚いのもあるし、オカマもあるし。」

鈴村:「あれもキャラがすごいですから。」

飯塚:「あれは一番楽しい。」

鈴村:「東映、モンティ・パイソンに負けてるぞー。」

神谷:「やべー!今、超嬉しい。モンティ・パイソン大好きだから。」

鈴村:「今日さ、東映さんに僕から言っときますから、今後のシリーズ、仮面ライダーとか戦隊でも、

    昭三さんを正義のチームに入れるキャスティングを、なんとかするべきだよ、1回ぐらい。

昭三さんはイメージがないって言うけど、やらせた方がいい。」

飯塚:「でも正義が負けて、悪の時代になるものを作れないかって話をよくしてたんだよ。」

神谷:「一回ぐらい征服させようよ。」

飯塚:「ところが、悪は滅びなきゃいけないんだって。」

鈴村:「やっぱりな。やっぱり東映はそうだよな。」

飯塚:「だから悪が栄えちゃまずいわけよね。だけど栄える、トップになるだろうと言う事を

演じなきゃいけない訳だよね。それをバサーッと斬るのがドラマだから。」

鈴村:「東映に作らせたい!俺、クラウドファンディングとかやるから。」

飯塚:「でも東映は、それは嫌だって。やろうって言ってたけど。」

鈴村:「やれよー!!!」

神谷:「文化放送ぐらいなら征服できるだろ。」

鈴村:「それくらいならいけるだろ。」

飯塚:「そうゆう世界を作って、どっか後編でやっておけばいいんだよね。一度なってみたら面白と思うよ。

まぁ~悪が栄えたままってのはないから。」

鈴村:「まぁ~それを倒すのが、歴史でしたから、東映は。」

飯塚:「栄えて話は終わるけども、最終回は悪を倒して終わるね。」

鈴村:「じゃあまずは滅ぶ所で終わろう。んで、続きは劇場でってやつをやろう!そうしよう。

神谷:「白倉さん聞いてるでしょ?これ。作るぞ。」

鈴村:「頼むぞー。」

神谷:「頼むぞーって偉そうに。では、番組では、皆様からのメール、お待ちしております。

特撮にまつわるおたより、ふつおた、どんどんお送りください!」

 

【本日のEDテーマ】

ハカイダーの歌/水木一郎