昔坂上二郎さんが「学校の先生」と言う歌を歌っておられましたが、教師と言う職業はある種独特の地位を持った、私が思うに最高の職種だと言う気がします
教師こそ「聖職」なのだと思うのです
ですから、武田鉄矢さんの「3年B組金八先生」の様な高視聴率をうち樹てるテレビドラマが生まれるのでしょう
ここからは個人的な話となってしまいますが、私の一番想い出深い恩師は高校時代の物理のK先生です
K先生の姓の方が私の母の旧姓と一緒で、珍しい名前で信州に多い名前でありその事も印象深くしているのですが、その先生の研究室を放課後に友達と訪れた時のことを今でも思い出すことがあります
その時先生は私達にこう言われました
「君たち、人間関係は傷を舐め合う関係であってはだめだ。その様な人間関係からは何物も生まれない」
こう言われた時私は何か胸にナイフを突き刺された様な気がしたのでした
その先生は名古屋大学の理学部物理学科を卒業された立派な先生でしたが、それだけでなく信州人らしいある意味怜悧な厳しい方でした
またその先生は放課後は決して教員控え室に入り浸ることはなく、ずっと研究室におられました
物事の良し悪しをはっきりと判断される方でしたから、おそらく教員控え室の独特の雰囲気がお嫌いだったのだと思います
さて、友人関係でも互いに良くないと思われる事をズバリと指摘できるのは学生時代だけでしょうが、幾つになっても悪く言えば「なぁなぁ」の関係からは将来性が期待できないとも言えると思います
どんな人間関係も「賞味期間」は三年なのではないでしょうか
気が合う、気が合っている期間が長くて三年で、そこからはただひたすら互いに自分とは合わない部分だけが見えてくるだけだと思うのです
「気が合う関係が、やがて気が済んだ関係になる」これがある意味人間関係の法則だとも言える気がするのです