先日、Kが拙宅へ遊びに来た。 Kとは、ゲームセンター時代の後輩で、会うの
は二年ぶりだろうか、実に久しぶりであった。
夜の八時ごろ玄関のチャイムが鳴り、出迎えると、Kはすでに酔っ払っていた。
座布団にあぐらをかき、互いに缶ビールを飲み始める。 酒の肴は、おにぎりせ
んべい。 Kは、その日に飲みに行ったスナックで、ぼったくられたという話をし、
私は大いに笑ったりした。
三十分ほど経った頃、Kの口数が急激に減り、押し黙るようになった。 見ると、
白目をむいたような顔になっており、とても眠そうである。 私が、眠たいんじゃな
い? と訊くと、Kは、ちょっと寝ていいすか? と、掠れた声で言った。 私が、い
いよ、と言った直後、Kは後ろにバタリと倒れ、すぐに寝息を立て始めた。 私は、
寝ているKの横で、ゲームをしたり、パソコンで動画を観たりして過ごした。
翌朝十時頃、ちょっとどころではない眠りから覚めたKは、そろそろ帰ります、と
言って帰って行った。
二年ぶりに会うのに眠りに来ただけのK。 二年ぶりに家に来た後輩を、まったく
持て成さない私。
「いつも通り」 。 私はKを見送った後、パソコンの前にゴロリと横になり呟いた。
二年ぶりだろうが、五年ぶりだろうが、いつも通り。 毎日会っているかのような、
まるで小学生や中学生のような会い方。 これがとても楽で、なんだか心地いい。
人見知りの激しいサビも、あ、こいつ見たことある! という表情で、寝ているK
の顔を眺めながら爪を研いだりしていた。
亀久
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イカ食べました。