た。
しかし、寒くて薄暗い公園を見ていたら、テンションが少し下がってきたので雲梯【う
んてい】のみで帰ろうと決めた。

雲梯の前に立ち(よし・・・)端の棒に左手をかけ勢いよく
二段先の棒に右手を伸ばす。刹那!「あぁ~ぁぁぁ・・・」気づくと僕は尻餅をつき、上
空の雲梯を見上げていました。

(ハァ、小学生の頃は得意だったのに・・・) (あぁ、そうか、俺はもう35歳だった・・・)周
りに誰も居ないコトを確認し、情けない気持ちで家路につく。
ふと、目の前にクヌギの木があった。(あ、クヌギ、この木によく、クワガタとか、カ
ブトムシが、いたんだよなー)思わず手を触れた。(ん?温い?) (おぉ、あったか
い!)

冬に木を触ったら、あったかい事や、木は生きているのだな等を実感し、数
分間抱きついた後、「がんばってください」と、どちらが年上かは解からないが、とりあ
えずクヌギの木に敬語で言った。 亀久
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