2017.9.10
おねうち花の木寄席
桂九雀の吹奏楽落語『新出意本 忠臣蔵』
会場 西文化小劇場
開場 13:30
開演 14:00
今回は浄心までバスで行くことに。ナゴヤドーム近くの大幸のバス停、交差点のところまで来るとバスが赤信号で停車中、ダッシュでバス停へ、ぎりぎりセーフ。
西文化小劇場へ到着。開演まで約1時間、次のバス(1時間に1本)でも間に合うことが分かったけどバスが遅延した場合は開演に間に合わないかもしれないのでバスの時はこの時間にしようと決める。
掲示板に次の花の木寄席「三遊亭萬橘独演会」のチラシが今回の九雀さんのチラシとともに貼ってある。次回も指定席なので発売されてすぐに購入した(チケットを持っていると安心する)
図書館で開場まで過ごして地下3階のホールへ移動。
エレベーターを降りたところに終演予定時間の掲示がしてある心遣いがうれしい。
「花の木寄席」の幟も演芸会の気分が盛り上がります。
ホールに入ると、ステージには吹奏楽の演奏の用意もしてあって、客席最後列にはプロジェクターが配置されていました。
ん~、スクリーンを使うとなると一番前の席は見にくいかも。
開演
開口一番
桂九ノ一『西の旅から 兵庫渡海鱶魅入(ひょうごとかいはふかのみいれ)』
とにかく元気、声が大きい。隣の人に話しかけているときと離れている人に声をかけるときと両方ともお腹に力を入れて声を出している感じ。終演後に「元気でいいねぇ」と年配のお客さんに声をかけられているのを見てほっこりした。
桂九雀『茶の湯』
隠居さんが丁稚1人と暮らしていて、趣味を持とうとお茶(茶道)を自己流で始め、近所さんを巻き込んでいく噺。
「茶の湯キタ」にぎやかな笑える話なんだけど、隠居さんのたてる泡だらけのお茶が苦手、聞きながら口の中に石鹸の味が広がる感じがして落ち着かない。「荒大名の茶の湯」も茶碗にひげが入った後が苦手。
九雀さんが一席終わると舞台袖に立って、セントシンディアンサンブルの指揮者福島秀行さんとトーク。上方落語には「鳴り物」が入る噺がある、普段は三味線と太鼓のところを今回は吹奏楽で公演。天満天神繁昌亭で公演した時の様子を紹介。など、話をしている間に高座が片付けられ演奏会モードに。
セントシンディアンサンブル
あの日聞いた歌
唱歌メドレー:ふるさと・浜辺の歌・椰子の実・赤とんぼ・花
この中では『花』(♪春のうららの隅田川)が好き、ピアノで弾くのが弾きだったけど今は弾けない 吹奏楽で聞くと厚みがあってかっこいい。
福島さんが「大学生に訊いたらこの中の曲を1つも知らないという子がいた」とおっしゃった。メモできた曲はすべて小中高校の教科書に載っていた記憶がある。受験に関係ないことは覚えていないってことかしら?
小さなな結末~熱き心に
大瀧詠一メドレー
客席から「ブラボー」の声がかかる。 「ブラボー言い放題」のコンサートじゃないから1曲目の終わったときに「今日は言っちゃダメ」と自主規制した、「言っていいんだ」うれしくなって「ブラボー」
小林亜星メドレー
♪ぱっとサイデリアーから始まる、サリーちゃんとか日本昔ばなしのエンディング(♪でんでんぐりかえってバイバイバイ)とか懐かしい曲がいっぱいでした。セキスイハイムのCM曲の時にはジキジキさんの「せきずーい~」のネタが頭の中で同時進行(笑)
「ブラボー」の声と鳴りやまない拍手、そこへお土産の案内と客席の飲食禁止のアナウンス。「時間の関係上アンコールを受け付けられません」というよりも潔く感じる。
仲入り
再び高座が組み立てられ、忠臣蔵口演の準備。
三味線の高橋まきさんのお席(座布団が毛氈の下に敷いてあります)
こういう準備を見るのも好き
いよいよ
(この写真は終演後に撮影)
吹奏楽落語『新意出本 忠臣蔵』(しんでぃほん ちゅうしんぐら)
シンディさんの音合わせ、福島さん登場に続いて、演奏が始まる。(これが出囃子だった)白の着物と袴の九雀さんが登場。
「いつもは膝隠しのところにマイクがあるがそのマイクだと演奏の音も全部拾ってしまうので今回はヘッドセットを使用します」とのこと。
忠臣蔵:江戸城で浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかったことから騒動が始まる。この騒動で内匠頭は即日切腹の命がくだる。浅野の家臣は吉良公に復讐を誓い、12月14日、討ち入りを決行し吉良上野介の首を獲る。
忠臣蔵の物語(落語)に吹奏楽のBGM(お囃子)が付いただけでなく、ネタ(くすぐり?)もてんこ盛り。
江戸から赤穂までの伝達の場面ではスクリーンに駅の駅名板が表示されてこれは九雀さんが各駅へ行って撮影したものだとか、富士山をバックにした新幹線が0系だったのが今回の私のツボ。LOVE 0系。
「怒りの声をあげ」のセリフに『錨をあげて』が演奏されたり(客席から手拍子が起こる・笑) そのあとに『怒りの日』が演奏された時には「スギテツが喜怒哀楽の曲を集めてアルバムにしようか」とちらっと言っていたのを思い出した。
大石内蔵助が料亭で遊ぶ場面では九雀さんが野球拳の音楽に乗って客席に降りてきてお客さんとじゃんけんをする、客席は手拍子で大盛り上がり!!\(^o^)/ じゃんけんの参加賞に手拭いをいただきました
討ち入りの場面のBGMは「暴れん坊将軍」(頭の中は「クラシック侍」)←落ち着きのない私。
「仮名手本忠臣蔵」の仮名手本がいろは47文字を7つずつ並べて、最後の文字をつなげると「とがなくてしす」と読めるからと聞いて「うをぉ」となりました。47文字と四十七士が同数だからとか。改めてなるほどと思いました。
スクリーンには縦書きで表示されましたが、ここでは横書きで。右側の文字をつなげると「とかなくてしす」、「とがなくてしす」と読める。
いろはにほへと
ちるむるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす
エンディングで討ち入りに参加した赤穂浪士の名前が出たのは映画みたいでかっこよかった。
終演後のステージ(片付け中)
討ち入りの場面で演奏者もみんな揃いの法被を着用。かっこよすぎる
追記
後日、ツイッターでセントシンディアンサンブルのブログに当日の様子がレポートされていることを知りましたのでご紹介させていただきます。
ステージ写真もあり、見応えがあります。