2026. 1.25御陵一座正人座長誕生日特別興行午後の部
会場:ソーネおおぞね ソーネホール
午後の部
開場 15:30
開演 16:00
前説は左から花形御陵龍真さん、押しも押されもせぬ三枚目御陵朔夜さん、副座長御陵伶絶さん。
伶絶さんが写真撮らないなぁと思いました。終演後に聞いたら「忘れた」とのこと。
お芝居『独眼竜花簪(はなかんざし)』
ある民家から始まる
蝮の権八(伶絶)に土下座の男(安部火韻・あべかいん)、賭場のあがり(博打場の売り上げ)を横領したことを見逃してくれと許しを請う。
権八は人斬り竜二(正人座長)を呼び入れ男を殺すよう指図する。
竜二は男を斬る。権八と子分達が出て行ったあと竜二は男に話かける。男は「離婚して娘は母方に引き取られたが母がなくなりここに来た、娘を頼む」と言う、竜二は断る。
知らない人ではないとはいえ他人の娘を預かるなんて面倒なことは引き受けられないよね。
弥江(秋宮しお)の声がする、男(弥江の父)が息絶える。父に手を当て手に血が付いたことを感じる。
弥江の動きに違和感。私の経験では目が見えていない人が触感を確認しているときは手に顔を向けていない。視力がある人でも何が入っているかわからない箱の穴の中に手を入れて何が入っているか想像するとき自分の手のある所に視線がいかないそんな感じ。
弥江に声をかける竜二、父を助けてと頼む弥江。弥江の様子を見て竜二は弥江の目が見えていないことに気づく。
弥江に気が付かれたら斬るつもりで刀を抜く準備をしている
~~時は経ち、1年後
竜二は弥江の面倒を見ながら弥江の家で暮らしている。竜二が仕事から帰ると弥江が「お兄様お帰りなさい」と言う。
竜二は弥江に「何か欲しいものはないか」ときく。弥江は「花の簪が欲しい、目が見えるようになったらお兄様が髪に挿してくださいね」と言う。
竜二が「色気づきやがって」と悪態をつくが顔はとてもうれしそう。弥江との生活が人斬り家業の竜二の安らぎの時間なのだと思う。
今すぐかなえられることを聞かれて「お兄様の顔を触らせてほしい」と答える。火傷の痕の顔を触らせたくない竜二は断る。弥江は「ひとつ願いを聞いてくれるって言ったのに」と泣き出す。
弥江に泣かれて困った竜二は顔を触ることを承諾する。途端に笑う弥江。
弥江のウソ泣きからの笑顔、ずるいけどそうでもしなかったら竜二は顔に触れることを認めなかっただろう。
機嫌がよくなった弥江は奥(台所)へおにぎりを取りに行くが何かが落ちる音がして竜二も奥へ。
人気のない部屋に竜二を慕う権八の子分新太郎(龍真)が入ってくる。菓子盆の金平糖を食べて独り言。
竜二はそっと近づき新太郎の首に刀を当てる。
「勝手に入ってくるな」と言われていて入ってきたくせにお菓子を食べて幸せになっていた新太郎が悪い、不用心すぎる。
新太郎は困りごとがあって竜二を訪ねてきたことを明かし「かくまってほしい」と言う。
竜二は断り表へ新太郎を追い出す。
弥江が戻ってくる。
慌てる竜二。
弥江は顔を触らせる約束をと迫る。竜二は新太郎を代役にすることを思いつき、新太郎を「おし(唖)のおじさんが来た」と紹介し、弥江に「顔をあてさせて(触らせて)やる」と言い、新太郎を弥江の前に座らせる。
顔に触れてうれしそうな顔の弥江、迷惑そうな顔の新太郎。ほんわかした雰囲気の中で何かあるとみぞおちを殴られる新太郎が難儀。
弥江がいなくなると新太郎は弥江がいい子だとほめ、一緒に暮らしている竜二を羨ましがる。竜二は「要らない、欲しけりゃくれてやる」とまで言う。
新太郎、弥江に一目惚れ。
医者(白山葵)が弥江の目の診察に来て「もうすぐ見えるようになる」と言う。弥江は「見えるようになったら最初にお兄様顔が見たい」と喜ぶ。
竜二帰宅、竜二は弥江に暴言を吐く。それを聞いても弥江は「目が見えるようになったら一生恩返しをする」と楽しそう。
引き戸に違和感
戸の外で様子をうかがう新太郎、竜二の弥江に対する冷たい態度が気に入らない様子。弥江は口では悪く言う竜二が優しいことを一緒に暮らしていて感じているのだと思う。
弥江はひとりでお茶の準備に席を離れる。
医者は竜二に人斬り家業をやめるように遠回しに促す。弥江の目が見えるようになった後のこと、支払いのことを心配する。
弥江の父は弥江の薬代を用意するために賭場のあがりを横領して死んだ。竜二が人斬りをやめたら薬代は払えない。医者が心配するのは人を斬ったその手で目が見えるようになった弥江と向き合えるかということ。万が一に竜二が死んだら目が見えない弥江が生活していけるのかということ。
賭場から仕事の呼び出しがある。賭場へ向かう竜二。出かける前に懐から花の簪を取り出し、医者の横に置いて出ていく。
戸を少し開けて(倒して)用件を聞く竜二↑
竜二が外に出られるよう戸を(軽く持ち上げて)開ける子分(朔夜)↓ ナイスプレー
竜二が弥江との約束の花簪を用意した。もしかすると人斬り家業から足を洗う気持ちが少しはあったのかもと思う。出かけて行ったけれども。
新太郎、おし(唖)のおじさん役になり家の中に入り簪を手にする。それを弥江に手渡し、弥江に頼まれ髪に挿す。
竜二、仕事を断って帰ってくる。「人斬り家業から足を洗う」と子分に宣言し家の中に入る。
新太郎と弥江の様子を見る。
弥江の頭に挿した簪を見て「お前に誂えた(あつらえた)みてえだな」
二人の様子が見えない弥江はおじさまが来て簪をもらったうれしさを竜二に伝える。
竜二の声が怒りに震えている。竜二が弥江の目が見えるようになったときに渡すために用意した簪だもの。新太郎のほうは恐怖に慄いて(おののいて)いる。
医者はただ事ではない気配を察して弥江を奥の部屋へ連れて行く。
新太郎は平謝り、怒りが収まらない竜二は新太郎を連れて出かける。
場面は山のなか、竜二が新太郎の背中に刀の先を当てて先に進むように促して歩いてくる。
新太郎は竜二の弥江に対する冷たい態度責める。新太郎は「くれると言った」と譲らない。
「窮鼠猫を噛む」のように竜二の痛いところを土壇場で突いてきた。
竜二はお弥江に惚れている新太郎に弥江を諦めるよう土下座して頼む。新太郎は弥江を諦めらめず真剣勝負に出る。
刀を抜いた新太郎に対して刀を鞘に納めたままの竜二。新太郎は転がされた。新太郎、勝てない。
竜二に刀を抜くよう迫る新太郎
新太郎、斬られて負けて死んだら弥江が竜二のもとにいることになる。生きて弥江を諦められない命を懸けた「覚悟」の勝負。
峰打ち?
寸止め?
この写真だけでも新太郎3回死んでる
医者が飛び込んできて「弥江の目が開いた」と告げ、後から来る弥江を迎えに戻る。
竜二はこれまでのことを新太郎に聞かせる。新太郎は弥江を諦め男修行の旅に出ることを決める。
いさぎよいのう
弥江が「お兄様」と近づいたのは竜二の前を通り過ぎて新太郎。そして竜二がおし(唖)のおじさんだと思い花簪のお礼を言う。あっけにとられ言葉が出ない新太郎、それは違うと言おうとする医者を竜二は手で止める。
弥江がまっすぐ新太郎の前に立った時、「やっぱり」と「そうじゃないだろう」と2つの心の声。弥江が竜二の顔を見て竜二を避けて通ったようにも見える、目が見えないときに触った顔には火傷はなかったから。
竜二はおし(唖)のおじさんになり弥江と新太郎の手を取り、二人の手を結ぶ。
弥江に自分だと言って新太郎の顔に触れさせたことを後悔したかも。弥江が選んだのが新太郎、弥江の喜ぶ顔を見たら「違う」と言えなかったのだろう。人斬り家業から足を洗うことにしたのは弥江のためだったのに。
弥江の「お兄様」が竜二であることを知っている新太郎の戸惑い、本当のことを言えないもどかしさと竜二を哀れに思う医者。竜二のことを思うと私もつらい。
蝮の権八現れ、弥江の父親が賭場の金を横領したこと父親を殺したのはこいつ(竜二=おじさま)だと言う。弥江は「人殺し」と竜二に言葉を投げつけた。
権八は竜二に「人間三部に化け物七部」とののしり「竜二さんよ」と名前を呼ぶ。弥江は気づく、この人がお兄様だと。
弥江を連れて行こうとする権八たちと斬り合いが始まる、竜二は権八を仕留めたが一人残った下っ端にはとどめを刺さなかった。
竜二はこいつは逃げていくだろうと思ったのか、情けをかけた。優しすぎる竜二。
子分(朔夜)が刀を振り上げた。弥江と新太郎のほうを向いていて振り返った竜二の肩から刀が入る。弥江と新太郎は竜二が斬られるところを見てしまう。
竜二は自分の命はないと感じたのだろう、新太郎に弥江を連れて行くようにきつく言う。
新太郎は竜二の思いを受け取り弥江を連れて行こうとする。弥江は「お兄様のお嫁さんになる」と動こうとしない。新太郎が無理に引き連れていく。
新太郎もつらいよな、大好きな無敵の兄貴分が斬られて死ぬかもしれない状態なのについていられない。竜二に無言で弥江を託され自分が幸せにすると決めた弥江が「お兄様のお嫁さんになる」と竜二から離れようとしないなんて。
竜二に医者が近づき話しかける。竜二は「ありがとう」と医者を見送る。
竜二は懐から花簪を取り出し眺める
弥江の声がする「お帰りなさいお兄様、弥江はお兄様の顔が大好きです」竜二は笑顔になり「いい恋だった」と息を引き取る。
幕
医者が去ると雪が降り始める。降雪機の音が大きい。しんしんと雪が降ってきたほうがいいな、紙切るの大変だけど。
午前の部の『地獄の花嫁』の後日談、剣術道場でひどい仕打ちにあい顔に火傷をおった竜二が人斬り(用心棒)を仕事にする。父親を殺した負い目もあり盲の娘弥江の世話をし始めたが自分を「人」として優しく接する弥江に恋をした。信頼できる男(新太郎)に弥江を任せて安心して死ねた。死んでしまっては何にもならないのだけれど、惚れた女のこれからの幸せを信じることができたのが救い。
人斬り家業の竜二は地獄に落ちる、ただ、仏教では残された者が手厚く供養すると地獄に仏さまが迎えに来るという説があったような。弥江と新太郎が竜二を極楽に行かせてくれると思っています。

























































































































































