日本国籍取得のメリット | ビザ・帰化専門行政書士 行政書士伊藤大智

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在留資格申請及び帰化申請を専門にしている行政書士です。当ブログでは、帰化申請及びビザ申請に関して情報発信を行います。

どうもこんにちは。帰化申請専門の行政書士、伊藤大智です。機能は3連休の谷間の日、事務所がある鎌倉市には多くの観光客が来ていました。東京でも桜の開花宣言があり、もうすぐ花見の季節がやってきます。私もどこかで花見に行こうと思っています。

 

 

さて、前回の記事の記事においては、外国籍の方が、日本国籍を取得する手続きは帰化申請であると書きました。

 


 

春は始まりの季節とされています。日本に長く住む方の中には、日本人として新たな人生を歩むことを決意する方もいるかもしれませんし、日本国籍を取得するか、外国籍のままでいるかを迷っている方もいるかと思います。

 

そこで今回は、そもそもの話として、日本国籍の取得のメリットとデメリットにお話ししたいと思います。帰化申請について迷われている外国の方、あるいはその知り合いの方も今回の記事を参考にしてみてください。

 

日本国籍取得のメリット

 

日本国籍を取得することのメリットに関して説明致します。

 

日本人になるということはどういうことなのか?

 

ここではそれについてご説明いたします。

 

①ビザなしで渡航できる国が増える場合がある

 

一般的に、外国に旅行する際にはビザが必要とされています。しかし、外国の方で日本に長期滞在されている方ならご経験あると思いますが、ビザの取得は決して簡単ではありません。

 

「たかが、観光のためにビザを取得すると思うと、嫌になる。」

 

こうお考えの方も多いと思います。しかし、そんな手間を削減するために、短期の滞在者向けには、ビザなし渡航の制度があります。これは2国間の協定で、お互いの国民がビザなしで渡航できるようにしていることが多いのですが、日本はこの協定を結んでいる国が多いのです。つまり、日本国籍を取ると、ビザなしで渡航できる国が増える可能性があるのです。

 

 

このニュースによれば、ビザなし渡航できる国の数で、シンガポールを抜き、日本のパスポートが世界一位になったそうです。

これは日本という国の信用の表れであり、日本国籍を取得すると受けることのできる恩恵の一つであるといわれています。

もちろん、これだけを理由に帰化を考えるのはよくありませんが、メリットの一つであることは確かです。

 

②国政に参加できる

 

日本に長く住んでいる方でしたら、日本の年金、健康保険等を支払っている方も多くいると思います。そして当然、税金も多く支払っているでしょう。こうした税負担、社会保障負担に関しては、現在では日本人であっても外国人であっても収入があれば、等しく負うものとなっております。

 

しかし、こうした税や社会保障に関して決める国政、それを担う国会議員を選ぶ選挙に外国籍の方は投票することができません。

日本で働き、日本人と同じく税金や社会保険料を支払っている方の中には、国に対して自分の意見を表明したいと思う方もいると思います。そうしたことができるようになるのも、日本国籍取得のメリットです。

 

③ビザの更新が必要なくなる

 

日本において外国籍の方が合法的に滞在するには、在留資格(世間一般ではビザと呼ばれるものです)が必要になります。

この在留資格、永住許可を受けない限りは数年おきに更新が必要になり、最長でも5年に1回は必要になります。

日本国籍を取得した方は、当然の権利として日本に滞在できます。

また、永住者と違い、国外退去などのリスクを気にする必要がなくなります(もちろん、悪いことをしたら、相応の刑事罰はあります)。

 

国際結婚をし、日本人の方とお住まいの方の中には、家族とずっといられるように、帰化を選択される方もいます。

よく誤解されていますが、日本人と結婚すれば、無条件にビザがもらえるわけではなく、入国管理局で審査があります。

※むしろ日本人の妻又は夫として暮らすためのビザは取得のハードルが高い場合があります。

 

そして更新の際に不許可になると、外国へ帰らなきゃいけなくなり、日本にいる家族と一緒に暮らすことができなくなります。

日本での家族と一緒の暮らしと続けるための解決策の一つとしても、帰化申請は候補になりえます。

 

今回は、日本国籍を取得することのメリットに関して書きました。

次回は日本国籍を取得する際のデメリットについて書いていきたいと思います。