千鳥ヶ淵の緑道で桜を満喫して当所はランチを二松学舎大学の学生食堂で取る予定でしたが、新宿御苑に桜を観に行きたくなりました。二松学舎大学に向かうのは遠回りになります。其処でダイヤモンドホテルに向かいました。記憶を頼りに適当に歩いて行くと通りに中華料理店や蕎麦屋が並んでいます。何処も「お花見弁当」をテイクアウトしています。「ビール+お花見料理」で2千円が相場の様です。でも期待された土曜日は生憎の雨で「お花見弁当」は全く売れていない様でした。私の目に「衆議院御用他紙インドカレー」の看板が入って来ました。看板の主は「ガンジス」と云う名のカレーの専門店です。1階は厨房とテイクアウトで2階がレストランの様です。1階のトイレで用を済ませ二階に登りました。
麹町ダイヤモンドホテルを探して歩いて居るとインドカレーガンジスの看板が目の前に現れ「衆議院御用達」と記されていました。右側のビルは「真如苑」の半蔵門ビルで半蔵門美術館があります。
インドカレーガンジスのポスター二人でお花見して3000円の設定です。
「今日の帰りに千鳥ヶ淵でお花見しようよ!」そんな思惑の様です。
雨の土曜日午前11時過ぎこの日の最初の顧客が私達二人だったのでしょう。綺麗に掃除された座席の何処でも良い。と云った雰囲気です。壁際にはインドの神様「 ガネーシャの置物」 や「仏像」を展示して在ります。仏像は「インダス川」流域で発達下偶像です。 「ガネーシャ」はガンジス川沿岸で発展したヒンズー教の偶像です。インダス川流域で発展した仏教が中国から朝鮮日本に伝播し、一部は上流のヒマヤラでラマ教になってタイやベトナムに伝播しました。他方ガンジス川流域で発祥したヒンズー教はインドに根を張っています。仏教・ヒンズー教は同根異株の宗教で相互に強い影響を与えています。
同じヒマヤラから流れ出す川でありながらガンジス河は東の米作地帯に流れインダス川は西の小麦作地帯を流れます。
ヒンズー教の「 ガネーシャ」は仏教では「大黒天」ヒンズー教のシヴァ神は仏教では「観音」や「吉祥天」の様な関係です。仏教が自然観察(生成病死)に始まった様にヒンズー教は「生死と維持」の観察にはっし流転を基本にしていますから、仏教もヒンズー教も相互を尊重しあっています。
ヒンズー教のシヴァ神は仏教では「観音」や吉祥天です。出雲の大国主命が仏教の大黒様の異様な関係です。
壁際に並んだ@ヒンズー教の神々が良く見える座席に座ってメニューを確認しました。
ガンジーの店内壁際にはまるで床の間の様な造作でヒンズー教の神々や仏像を展示しています。
此れはヒンズー教のガネーシャです。
此方は仏教の「薬師如来」でしょうか
メニューを確認するとランチサービスはカレーを二点選べてナンは食べ放題マンゴーラッシーとサラダが付いて999円(税込み)でした。夫婦で夫々2点全部で4種のカレーが味わえます。
ガンジスのメニュー
私がオーダーしたマトンとグリーンカレー日本人好みの少し甘いカレーでした。
衆議院のカレーと云えば「池田勇人首相の”貧乏人はカレーを食え!”を想い起こします。池田勇人は大蔵省職員から大蔵大臣を経て首相になった人物です。「貧乏人はカレーを食え」言って衆議院に国会カレーを導入したとは思えません。多分首相就任前に「所得に応じて麦や米を選択して好みで食べて下さい!」と云った発言が「裕福な人は米を食べて所得の低い人は麦を食べれば」発言したのを戦後の食えない時代の世相が「貧乏人・・・」の差別発言になって報道されたのでしょう。マスコミの発した偽情報でしょう。でも偶然でしょう。ガンジスの衆議院進出と創業とは70年前で一致しています。屹度衆議院に出店したので五月蠅い親爺が注文を付けて日本人好みの甘いカレーにして、万人受けしたのでしょう。でも唯一残念なのは「福神漬け」や「ラッキョウ」と云った香の物が付いて居なかった事です。coco壱番屋でも香の物は食べ放題です。
coco壱番屋の一番人気カツカレー
麹町ガンジーは日本人好みの味でレストラン内の雰囲気もお勧めでした。向いの真如苑の所有する半蔵門美術館で仏教美術(目玉は運慶大日如来)を観賞して地下鉄で帰宅する事をお勧めします。
【了】