こんにちは、釜井果樹園ですビックリマーク

今年も梨の花が綺麗に咲き、受粉作業がはじまりました!

 

梨の花は桜より少し遅めに咲きます。

桜より白っぽく大めな花が特徴です。

 

釜井果樹園では、今年は4/11頃から受粉の作業が始まりました。

開花が早いにっこりは少し散り気味ですね

(↓写真下の方がにっこりの花)

 

受粉作業 

 

梨の受粉はこちらの梵天という道具を使います。

釜井果樹園ではちょっとひと手間かけ柄を長くした梵天を使っています。

 

こちらは受粉作業の様子↓

受粉は開花している時期に一気に行う必要があるので人手が必要な作業です。

パートさんにもお手伝い頂き、皆で梨畑を歩き回り手分けして受粉をしています。

 

やさしくポンポンと花粉をつけていきます。

受粉の方法も色々あり、機械を使い人手を掛けず早く済ませる方法もありますが、

5つの柱頭すべてに受粉しないと梨の形がいびつになってしまうので

貴重な花粉を無駄なく、確実に良い実にするため

釜井果樹園では人の手で行う方法を続けています。

 

毎年お手伝いいただく熟練の方々の作業で、

素早く丁寧に仕上げていきます!

皆で丁寧に作業することで、

きれいな形の良い梨の実になってくれよう頑張っていますラブラブ

受粉用の花粉作り 

釜井果樹園では受粉用の花粉も自家作成しています。

↓こちらは長十郎という品種の梨の枝です↓

ナシの主要品種では、自らの花粉では結実しないという性質があります。

(基本的に同じ品種同士で交配しても実にならないということ、

例えばにっこりの木の花ににっこりの花粉をつけてもダメという事です)

 

釜井果樹園では長十郎や松島など交配に適した品種を花粉作りに使っています。

花粉取り用の枝を採取している様子です↓

採取した枝から、1本ずつ人の手で花だけをざっくりと取り出します。

花粉をとるのに必要なのは、花の中にある濃いピンク色の「葯」の部分。

 

「葯」を取り出すにはこちらの機械(葯の採取機)にいれます↓

上からざっくりととった花を入れて、こちらの機械に掛けると・・・

分解された花が機械の中で網(ふるい)に掛けられて

このように「葯」とそれ以外の部分に分けられる仕組みです!

こちらが取り出した葯の部分です↓

新聞紙の上に広げて少し乾燥させます↓

その後、下のような「開葯機」(かいやくき)に掛けていきます。

27℃程度で一晩(24時間ほど)乾燥させると葯が開いて花粉が出てきます。

葯が早く均一に開くよう、この機械にかけています。

 

花粉が取れたら終わりではありません。

受粉用の花粉作成はここ何年かはお母さんが担当していて

ヘキサンというアルコールで何度も何度も濾して、不純物を取り除き、

純度の高い花粉(受粉しやすい良質な花粉)を作成しています。

精製の様子は花粉作成のブログでもご覧ください。

このように大変手間暇かけて自家精製した花粉は

よく乾燥させて、保存容器にいれ冷凍保存すると数年もちます。


花粉の自家作成はとても大変な作業なので、購入する農家さんも多いのですが、

釜井果樹園は毎年この時期に5日~1週間ほどかけて作成していますよ。

 

 

春は寒暖差が激しく霜の被害を受けることもありますので

大変気を遣う季節です。今年は開花が順調でまずはひと安心です。

 

皆様もどうぞ体調にお気を付けてお過ごしください!

今シーズンも皆様においしい梨をお届けできるよう頑張りますグッド!

 

今年も釜井果樹園をよろしくお願い致します。

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