こんにちは、釜井果樹園です
今日の梨畑の様子です↓梨の花が咲き始めましたよ!
例年は咲き始めると一気に満開となるのですが、
今年は比較的ゆっくりと開花が進んでいる様子です。
今日の受粉作業(人工交配)の様子です。
受粉は1本の木に対して3回ほど行います。
花の開花には早く咲くものもあれば
遅いものもあり、ずれがあるからです。
毎日、木の状態、花の状態を見ながら、
作業しています。
今年は、先週末4月4日頃から
受粉作業(人工交配)が始まり
これまでで一番早い作業となりました
釜井果樹園では受粉作業と並行して、
受粉に使う花粉も自家精製しています。
交配専用の品種「長十郎」や「松島」といった品種の枝から
花だけをざっくりと手作業で取り出しています。
今日は「長十郎」の枝から花の取り出し作業をしています。
作業も毎年ベテランの方が手伝いに来てくださるので
手順も分かっていてとても助かっています。
楽しく話しながらも手際が良いのでどんどんと捗ります。
花粉をとるのに必要なのは、
花の中にある濃いピンク色の「葯」の部分。
「葯」を取り出すのはこちらの機械(葯の採取機)↓
上からざっくりととった花を入れて、
こちらの機械に掛けると・・・
分解された花が機械の中で網(ふるい)に掛けられて
このように「葯」とそれ以外の部分に分けられる仕組みです!
こちらが取り出した葯の部分です↓
こちらを下のような「開葯機」(かいやくき)に掛けていきます。
このように1枚ずつ棚にセットした葯を
27℃程度で一晩(24時間ほど)乾燥させると葯が開いて花粉が出てきます。
葯が早く均一に開くよう、この機械にかけています。
花粉が取れたら終わりではありません。
受粉用の花粉作成はここ何年かはお母さんが担当していて
ヘキサンというアルコールで何度も何度も濾して、不純物を取り除き、
純度の高い花粉(受粉しやすい良質な花粉)を作成しています。
精製の様子は2017年の花粉作成のブログでもご覧ください。
このように大変手間暇かけて自家精製した花粉は
よく乾燥させて、保存容器にいれ冷凍保存すると何年かもちます。
この花粉を「石松子(せきしょうし)」というピンクの粉と
最適な割合で配合させ、丁寧にまぜて受粉用の花粉が完成します。
今日も、受粉作業班と花粉作成班に分かれ
パートさん10名ほどにもお手伝い頂き作業しました。
授粉作業は開花したら一斉に行わないといけないので、広い畑では人手が必要です!
毎年、たくさんの方にお手伝い頂き、やっとこのように大変な作業を乗り切っており、
本当に感謝しております。
今年も美味しい梨ができるよう、頑張ります!
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