【銀歯の銀仮面】…愛など所詮一方通行でしかないのか。 | かまだりょうへいの果てなき旅路

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職業フリーター、映画作家を目指すかまだりょうへいは悩んでした

「このままじゃいけないッ」

心機一転ブログを一新、しかし内容はそれほど進化していない

それでも温かい目で見てもらいたい。絶対恩は恩で返しますッ(……たぶん)

毎週火曜日、土曜日更新予定

昔はお酒を呑むと、異常に笑ってしまい、居酒屋や誰かの御宅に笑い声が響き渡っていたのだが、最近はふと悲しくなり、泪がぽろぽろと出てしまう

笑い上戸だと思っていたのに、最近は泣き上戸になってしまったようだ

次第にそれは酒を呑まない状況にまで影響されてしまったようで、

先日観た『ファントム・オブ・パラダイス』を観て、不覚にも目頭が熱くなってしまった

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物語は、ライブハウスから始まる。主人公は売れない、容姿もぱっとしないソロピアノミュージシャン。しかしそんな時、彼の音楽の良さを認めた大手レコード会社の社長が、彼をデビューさせようと話を持ちかける。彼は、飛び上がるように喜ぶ。しかし、その社長は彼の曲だけを盗み、他のミュージシャンをその曲でデビューさせてしまう。それを知った主人公は、怒り心頭で大手レコード会社に乗り込むも、一蹴され、大怪我を追ってしまう。しかし主人公は社長に復讐したい一心で立ち上がり、怪我で醜くなった素顔を仮面で隠し、再び自らの音楽片手に立ち向かうのである。

全体としては、『オペラ座の怪人』のオマージュであり、確かによく似ている

しかし、現実はそんなに甘くないよ、と言わんばかりの主人公に襲い掛かる災難や不幸の連続は、それとはまた違う味があって面白い

特に、売れたい一心で社長を好きになり、ベッドを共にする女性歌手フェニックス。それを天窓から雨に打たれながらじっと二人の営みを眺める主人公、ウィンスローの姿はあまりにも悲しすぎた。ウィンスローは、フェニックスの事を心底愛している

彼は目の前の状況に愕然とし、痛めた咽喉で溢れんばかりに叫び、自分の胸にナイフを刺す

そのシーンを観ながら、おいらも泣き叫びそうになってしまった

一体この気持ちは何なのだろうか



この後、気分一新して、次の映画に行こうと、泪を拭きながらDVDをセットして、再生ボタンを押したのだが、あまりの衝撃のオープニング映像に椅子からスッコーンと転げ落ちてしまった

金髪の女性が無重力空間で、宇宙服を脱いでいくというストリップをかましていた

タイトル文字が彼女の大事な部分を隠している

すぐさま眠たくなって、消してしまった

その映画こそ、まさしく『バーバレラ』である

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