増補 友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌 (平凡社ライブラリー)/山田 宏一
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その昔、女優アンナ・カリーナを映画監督ジャン=リュック・ゴダールが『小さな兵隊』のヒロインに起用した
その数日後、フランスの雑誌の芸能欄にこんな記事が載る
「ジャン=リュック・ゴダール、次回作の主演女優――そして彼のアーム・スールを発見!」
アーム・スールとは、フランス語で恋人、スイートハートという意味である
これを、フランス語のわからないアンナは、撮影仲間から馬鹿にされながら教えられた
アンナは激怒し、映画を降りるとまで言い出した(激怒に至るまで、それ以前にも色々とアンナとゴダールの間にゴタゴタがあったのだが、省略)
仮住まいのアパートの自室で泣き叫ぶアンナ
すると彼女の元に花束が届いた。ゴダールからである。その中に、メッセージカードが入っていた
「アンデルセンのおとぎの国の少女が涙なんか流してはいけない」
(※アンナはアンデルセンの国デンマークから来た)
アンナはその言葉に感激し、ゴダールにゾッコンLOVE(古いか)、結婚するまでに至ったという
何てすてきな言葉であろう。何かのギャグではないが、ほれてまうやろ、と言ってしまいそうだ
それに比べて、おいらは恋愛童貞。この手の言葉は非常に苦手だ
中学の時、好きな女の子が転校するというので、色紙にそれとなく愛の言葉を書いた
It's so precious when you have good wishes
Open eyes and see inside of your heart
意味を書いたところで、今でも何故書いたのかさっぱりわからないので各自で翻訳してもらいたいのだが、これは引用である(Do As Infinity の 『Yesterday & Today』当時めちゃくちゃ好きだった)
中学生が英語で言葉を送るなど、かなり痛い。当然その彼女は苦虫を踏んだような嫌悪の顔をした(当然、フラれる)
それ以来だろうか、好意を持った女性に対しては、ややこしい言葉は抜きにして、「好き」とストレートに伝えるようになった
そのせいかどうかはわからないが、未だ恋愛童貞である
「好き」それ以上何も口から出てこない
「好き」それ以上何か必要ですか?
「好き」数の問題でしょうか? 好き、好き、好き、好き……しょうもない男である
今年26歳になり、映画の本も大事だが、久しぶりに恋愛本を買おうか悩んでいる今日この頃である
Yesterday & Today/Do As Infinity
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