北森鴻『凶笑面』蓮丈那智フィールドファイルⅠ | かまBROTHER

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アル中の備忘録


北森鴻『凶笑面』蓮丈那智フィールドファイル 読了。



北森鴻氏の作品を続けて読んでいる。


骨董の世界で生きる宇佐見陶子・冬狐堂シリーズ、三軒茶屋のビアバー「香菜里屋」シリーズ、そして民俗学者・蓮丈那智シリーズ。



蓮丈那智は美貌と才能を併せ持つ異端の民俗学者。

助手・内藤三國と学術調査に赴いた先々で数奇な事件に遭遇するところは冬狐堂シリーズと同じ(笑)。

ミステリー色が強く、読みはじめたらページを捲る手が止まらない面白さでした。


冬狐堂シリーズの「狐闇」に蓮丈那智が登場しますが、こちらの「双死神」で宇佐見陶子が登場。税所コレクションの話でリンクさせているところもおもしろい。


日本各地に残る伝記的な民俗とミステリーを融合させているので、民俗学もおもしろく読めた。


オススメの作品。