映画『魍魎の匣』 | かまBROTHER

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アル中の備忘録


ダンナさんがDVD買ってきたので、京極夏彦原作『魍魎の匣』(もうりょうのはこ)を観た。




京極夏彦作品は難しい漢字が多く、やたらストーリーが長いこともあって好き嫌いがはっきり分かれるが、わたしは大好きな作家。

特に京極堂シリーズは大ファン。


京極堂シリーズ「姑獲鳥の夏」に続く第二弾。

キャストは対人恐怖症でうつ病作家の関口演じるのが前作の永瀬正敏から椎名桔平に変わっただけで後は同じメンバー。

京極堂という古書店主・中禅寺が堤真一さん、他人の記憶を見ることができる探偵・榎木津礼二郎演じる阿部寛さん、厳つい刑事・木場を演じるのが宮迫博之さん、京極堂の妹で記者は田中麗奈さん。

引退した元女優に黒木瞳さんが加わり、なんとも豪華キャスト。



舞台は昭和27年・東京。巷では美少女連続殺人事件が世間を騒がせていた。引退した元女優・陽子の娘も姿を消し、探偵・榎木津はその行方を追っていた。一方、作家・関口と記者の敦子は、不幸をハコに封じ込める教団の謎に迫る。さらに、巨大なハコ型建物の謎を追う刑事・木場も登場。そして事件に関わる彼らが皆、古書店「京極堂」店主・中禅寺の元へ集まってくる。果たして京極堂は、3つの事件に関わるハコに隠された恐るべき謎を解き明かせるのか・・・・・・。



前作『姑獲鳥の夏』が今ひとつだっただけに、京極堂シリーズを映像化するのはムリがあるのではないかと期待せずに見たのだが、前作よりもスケールアップしてるし、上海ロケもしたそうでお金かけたようだ。


なかなかおもしろく見れたのだが、やはり"匣の中"の表現を映像化するのは厳しかった感じがした。

原作を読んだのが10年以上も前なので、今ひとつストーリーが見えないトコがあった。

原作読んでない人は分かりづらいかも。



他人の記憶を見ることができる探偵・榎木津礼二郎演じる阿部寛はハマり役でした。

阿部ちゃんホントいい俳優さんになったなぁ。



もう一回読み直すかな。

あの分厚い本。