街の中やラジオから、この時期になると流れてくるクリスマス・ソングの数々。
皆の知ってる♬サイレント・ナイトや♬ジングル・ベル。
ハワイのこの時期の定番♬メレ・カリキマカ、ホオケナの歌う♬ソング・オブ・クリスマス、
どれもいいが、私の最も好きな曲のひとつはこれ。
「ザ・トウェルブ・デイズ・オブ・クリスマス」。
クリスマスから公現祭(異邦人である東方の三博士によって幼子イエスが見いだされた、公に現れた、ことを記念し,救いがユダヤ人の外に広がったことを祝う祝日。
一般的にはクリスマスの12月25日から数えて12日目の1月6日があてられる。)
までの12日間について歌っている。、
クリスマスの一番目の日に恋人が私にくれた
一羽の梨の木にいるヤマウズラ
から始まって12日までに贈り物がひとつずつ増えていく。
二日目には二羽のキジバト
三日目には三羽のフランスめんどり
四日目には四羽の鳴いている鳥
五日目には五個の金の指輪
六日目には六羽の卵を生んでいるガチョウ
七日目には七羽の泳いでいる白鳥
八日目には八人の乳搾りしている女中
九日目には九人の踊っている貴婦人
十日目には十人の飛び跳ねている貴族
十一日目には十一人の笛を吹いている笛吹き
そして最後が
クリスマスの十二日目には私の恋人が私にくれた
十二人の太鼓を叩いている鼓手
なお、それぞれの数字に意味があり、例えば十人の貴族というのは十戒を表し、一羽のヤマウズラというのはイエスを隠喩しているそうだ。
この曲にハワイ語版があるのはご存じだろうか?
イートン・ボブ・マグーン・ジュニア、エドワード・ケニー、ゴードン・N・フェルプス、三者による作詞だ。
それはこう始まる。
クリスマスの一番目の日に
私のチュチュ(おばあちゃんもしくはおじいちゃん)がくれた。
パパイヤの木にとまっている一羽のマイナ鳥を
二日目には二つのココナッツ
三日目には三枚の乾燥烏賊(するめ)
四日目には四つのレイ
五日目には五匹の太った大きな豚
六日目には六回のフラ・レッスン
七日目には七匹の泳ぐ海老
八日目には八台のウクレレ
九日目には九ポンドのポイ
十日目には十缶のビール
十一日目には十一人宣教師
十二日目には十二台のテレビ
マイナ鳥というのはアジア産で、インドハッカいう名前で知られている。
ハワイにも移入されていて、英語でMyna Bird(マイナ鳥)と呼ばれている。
乾燥した烏賊(するめ)が出てくるのには驚く。
が、日本からの移民の多いため、普通に食べられているのかもしれない。
十二台のテレビなどもらっても困るだけだが、レイ、フラ・レッスン、ウクレレ、ポイなどいかにもハワイ文化らしいものであり、宣教師が出てくるなど、ハワイならではの歴史を表していて、大変おもしろい。
英語版
ハワイ語版
参考資料
クリスマスの12日間 - ウィキペディア