摂食障害を抱える人の多くが、無意識下に様々な感情を抱えて
しまっています。
自分では、その感情に気づいていない場合もよくあります。
深い孤独感を抱えていたり、強い怒り抱えているという場合も
よくありますが、それを抑え込んでいてそれに気づいていない
ということがよくあるのです。
そして、そのような感情を生みだしているのが、母親との関係です。
でも、母親には服従して愛されないと生きていけないので、子ども
は、そのようなマイナスの感情は抑圧していってしまいます。
そのようにして、本人はその気持ちにあまり気づかないということ
になっていってしまいます。
マイナスの気持ちは抑圧してしまうので、傍目には強くてしっかりした
子どもに見えてしまいます。
決して泣かない、甘えない、大人びたしっかりした子どもを演じていって
しまいます。
自分も周りもそう思っているから、
まさか寂しさや怒りを抱えていたとは誰も思わないのです。
でも、実は深い孤独感や怒りの感情は、幼い頃の母親との関係の中で生まれ、
潜在意識下に潜んでしまっているがために起きているケースがほとんどなのです。
潜在意識だから本人はわかりません。
でも、それはそこにあった母親との関係性から来ているものなのです。
”お母さんの愛情をうまく受け取れなかった”
”いつも保育園に預けられて寂しい思いをしていた”
”祖父母のところによく預けられた”
”妹にお母さんを取られてしまった”
”お母さんはいつも忙しいそうだった”
”私に関心を向けてくれなった”
”私は何かとダメだしされていた”
大人から見れば大したことのないことも、幼少期の子どもにとっては、
大変な出来事で傷ついていることがよくあるのです。
そのような心の傷をケアしていくにはイメージ療法や催眠療法が効果的でもあります。
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幼少の頃の心の傷を癒していって、奥深くにあるさみしさを満たしていきます。
ビックリすることに、本当に赤ちゃんの頃の記憶がよみがえったりするものです。
また、別の方法としては、
お母さんが、実際に、ちゃんと愛情関係をやり直してみるという方法もあります。
幼少の頃に戻ったようにしてやり直すという方法がかなり効果的なものです。
再養育法というものです。
そうではなくとも、摂食障害では、自然に赤ちゃんかえりをしてしまうということは、
よくあることなので、そのようになったら、お母さんはしっかりそれを受け止めて、
赤ちゃんとして扱ってあげてください。
それが回復への近道となります。
再養育法が難しい場合には、同じことをイメージ療法でやっていきます。
生まれ直し、胎児期体験、赤ちゃんの時のやり直し、幼稚園や小学校の頃
のやり直しなどをイメージを使ってやり直しをして、自分自身を自分で、
育て直していくということをやっていくわけです。
そうしていくことによって、満たされていない気持が満たされて、傷ついた
心が癒されて、自己肯定感が育まれていきます。
それが、寂しさを埋め、怒りを解放していくことにも繋がっていきます。
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