木を見て森を見ず | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は高島特別教室が6/30(日)、津山おもちゃ図書館特別イベントが7/7(日)の予定です。

「大局観」とは何かについて説明しています。

 

似たような話として、「木を見て森を見ず」ということわざがあります。今、ここに大きな森があると考えてください。森の中には色々な木が生えています。その1本1本の木がまとまって大きな森になっているわけです。さて、みなさんが1本1本の木ばかりに注目しているとどうなるでしょうか?この場合、みなさんは森全体を見ることはできていないはずです。では、森全体を見るにはどうしなければならないのでしょうか?そのためには、地上の少し離れたところまたは、上空から見渡す必要があるのです。上空から見渡すことを鳥瞰(ちょうかん)すると言ったりしますね。

 

このように「大局観」とは、森全体を見渡すように盤面全体を眺めて、状況を判断するような感覚を指すと言ってほぼ間違いないと思います。例えば、敵玉があと2手で詰む状態の局面だったとします。敵玉のあたりだけを見ればこちら側が優勢と言えます。ところが、自玉があと1手で詰んでしまう状態だったらどうでしょう?こうなると話は逆で、相手が優勢になってしまうのです。つまり、将棋では部分的にはこちら側が優勢であったとしても、将棋盤全体でみると、相手が優勢であるといった場合がとても多いのです。

 

このように、盤面全体を見渡して、どちらが優勢なのか、あるいは形勢が互角(ごかく)なのかを判断することが大切です。盤面全体とは、敵陣、自陣の状況にとどまらず、駒台の上の持ち駒、対局時計の残り時間、対局相手の性格なども含まれるとカクザンは思います。

 

 

以下、つづく・・・。

 

 

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