「棒銀」成功図からの勝ち方(その4・完) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館特別イベントが9/1(日)、高島教室が9/1(日)の予定です。また表町商店街将棋イベントを10/19(土)に開催予定です。

前回の分岐図では、後手の△2二同飛に対し、先手が▲同飛成と取って飛交換した場合の変化をみました。今回は飛交換を避ける変化をみていきます。

 

(分岐図 ▲2二成銀まで)

 

○分岐図からの指し手(その3):△2二同飛、▲2三歩、△1二飛、▲7六歩、△8七銀打(図1)

 

後手の△2二同飛に先手は▲2三歩と打ちます。この場合、▲2四歩のタレ歩も手筋なのですが△8七歩と打たれてしまいます。飛取りなので後手は△1ニ飛と逃げます。ここで先手は▲7六歩と角の逃げ道を開けておくのが攻防の一着となります。後手は△8七銀打(図1)と必死の食らいつきですが・・・。

 

(図1 △8七銀打まで)

△8七銀打にはじっと▲5五角と逃げておいても先手十分です。以下、△7八銀成、▲同銀、△6四金という変化が予想されます。

 

○図1からの指し手:▲1一角成、△同飛、▲2二歩成、△同銀、▲同飛成、△7八銀成(途中図)、▲4一金、△同玉、▲4二銀、△5二玉、▲3三銀成、△5一玉、▲4二龍(最終図)

 

本譜はスパッと▲1一角成が厳しい一手です。△同飛で「角」は取られますが、次の▲2二歩成で「飛」を取ることができるのでお釣りがきますね。

 

(途中図 △7八銀成まで)

途中図からは▲7八銀としておいても先手の勝ちは動かないでしょう(その後、ゆっくり「飛」を取ってしまえば必勝形)。ここでは▲4一金から▲4二龍(最終図)までの即詰みの順を載せておきます。

 

(最終図 ▲4二龍まで)

 

「棒銀」成功図からの勝ち方について研究してまいりましたが、いかがだったでしょうか?「棒銀」に限らず、どんな戦法でも、最後は相手玉をどうやって寄せていくかが、勝利のための関門になります。そういう意味では、序盤の研究とともに、終盤力をアップさせるための練習が重要だということだと思います。具体的には「詰将棋」や「詰めろ」問題のトレーニングをすること。そして、やはり実戦練習で色々な経験を積むことが大事だと思います。今はまだ難しくても、ある日突然、上達を実感できる日が必ずやってきます。これはカクザンが保証します。その時はまた、一段と将棋の面白さが体感できるはずです。

 

 

 

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