「早仕掛け」の基本(その8) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館教室が10/6(日)、高島教室が10/6(日)の予定です。また表町商店街将棋イベントを10/19(土)に開催予定です。

図4は先手の▲4五歩打に対して後手が強く△同銀と取った局面です。「早仕掛け」では有名な局面の1つだと思います。

 

(図4 △4五同銀まで)

ここで先手には▲4五同桂と▲3三角成の2つの手が考えられます。今回は▲4五同桂の変化を研究してみたいと思います。

 

○図4からの指し手(その1):▲4五同桂、△8八角成、▲同玉、△4五飛、▲2四歩、△同歩、▲同飛、△3三角(失敗図)

 

▲4五同桂は「銀」を取る手なので一番自然な手に見えます。対する後手は△8八角成と「角」交換を入れてから△4五飛と「桂」を取り返します。これで駒割り(駒の損得のこと)は「銀」と「桂」の交換になりました。先手がやや駒得ですが、実戦的にはほぼ互角といっていいと思います。

 

(失敗図 △3三角まで)

さて、上記手順中、後手が△8八角成としたのには理由があります。それは、▲8八同玉となった先手の形が、あまり良くない形だということです。これは「対抗形」における1つの常識のようなものなのですが、居飛車の「玉」の位置は「7八」の地点が良く、「8八」はやや危険とされています(もちろん例外もあります)。

 

その理由はすぐに明らかになります。先手は狙い通り▲2四歩、△同歩、▲同飛と「飛」先突破に向かいますが、そこで△3三角(失敗図)が後手の切り返し。「王手飛車」がかかってしまいました。

 

「8八」の「玉」はこの「王手飛車」の筋に入りやすいので、注意が必要なのです。

 

つづく・・・

 

↓ 人気ブログはこちら。

人気ブログランキング