矢倉棒銀の実戦より(その2) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館将棋教室が6/2(日)、高島教室が6/2(日)の予定です。

図2の局面は、先手リードとはいっても、その差はわずかだと思います。ここからどう指すかは、結構難しい局面です。一気に攻め込む手はなさそうなので、渋い指し回しが求められそうです。

 

(図2 △3三同桂まで)

 

一般的に、優勢な時はゆっくりした展開に持ち込むのが良く、劣勢の時は逆で相手を急がせるような指し方が良いとされています。

 

今、先手は1筋と2筋の方面で勢力的にリードしています。こういう場合、1、2筋からは動かず、逆サイドから戦いになるように局面をもっていくのが良いのです。逆サイドからの戦いになれば、それが互角の分かれになったとしても、1、2筋のリードがあるので、トータルで有利になるはずという考え方です。

 

カクザンなら、図2の局面では▲8六銀と上がっておきます。後手はいずれ、△8五桂と「桂」をハネてきますので、そのときの「銀」当たりを先に受けた手です。

 

対して、後手が△8五歩と突いてきたら、▲7七銀と引いておきます。また、△8五銀なら▲7五銀と「角」取りに出る手がありそうです。後手が△4二角と逃げてくれれば▲4六角(参考図)が調子の良い手になります。

 

(参考図 ▲4六角まで)

 

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