自己紹介・③ | にしみねきよみ・風wari~ふわり~

にしみねきよみ・風wari~ふわり~

\表現する喜びと感動で心を満たそう/
01.あなたの固定観念や枠を取っ払って自由に表現する筆文字アート講座
02.心を癒やす夢ロゴアート講座
03.50歳からのインスタ発信を広めています。

さて、話を元に戻します。

10年間会社勤めをした後、縁あって結婚し

ましたが子供に恵まれることはありませんで

した。

もちろん新しい生命を授からないさみしさも

ありましたが、それよりも同世代が子育てに

励み、母として強くなっていく様子に羨まし

い気持ちがあったのです。


こんな思いを持っていた私でしたが、ボラン

ティアをしながら様々な方と関わり、子供が

いなくても色んな生き方があっていいと思え

るようになりました。


また住んでいる地域で子どもほど歳の違う人

達が私達夫婦を慕ってくれた事もよい経験に

なりました!

その後は、母と向き合い10年の介護生活を

経験することになります。母は発達障害の二

次障害と思われる「心の病」を持ってい、こ

の間は本当に過酷な日々でした。


けれども、そんな母と一緒に一日一日を乗り

越えるうちに、だんだんと母の笑顔を見るこ

とが私にとって大きな楽しみになり、小さな

日常の暮らしに感動する喜びを感じることが

できるようになりました。


母の笑顔を見ながら、子供の頃の事もよく思

い出しました。


他のお母さんのように家事が出来ない事が多

くても、毎晩眠い目をこすって絵本を読んで
くれたり、音楽に触れさせてくれたり、いろ

んなお稽古を習わせてくれたりと、溢れる愛

情を感じる自分に変わってきていました。

 

(この写真はコロナ禍で施設に入った母と久しぶりに会えた時

に撮った写真ものです。)


その母は2022年春、桜の咲きはじめる時期に

霊山へと旅立ちました。北海道から妹家族全員

が休みの期間に葬儀を済ませることが出来ました。

この時の桜の見事な風景は、ほんとうに美しく
毎年よりも長く長く咲いてくれたんじゃないか

と感じがしました。

 

桜の風景と重ね合わせ、家族の心に見事に生き

きった姿を刻み残した母に感謝の思いが溢れる

日々を送ることができました。

 

 

早くに先に逝った父も不器用な人でしたので、

両親は二人とも悩みや苦しみがたくさんあった

ことでしょう。
けれど、必死に生きる姿を見せながら、私たち

姉妹を育ててくれたんだと思います。

母と向き合う介護をとおし、子供の頃の思い

出は、いつのまにか両親の数え切れない愛情

に包まれたものに変わり、このような心の変

化は今までの経験に一つも無駄なことはない

んだなという確信になりました。

 

自己紹介・④へ続く~