自然体の本来の意味って知ってますか?
自然体っていうと、
ふだんこんな意味で使ってますよね。
「いつものあなたでOK!自然体でいこう!」
「かっこつけたり、がんばったりしないで大丈夫」
「そのままの自分をだしましょう。自然体が大事!」
この自然体ってことば、
実はもともと武術や武道で使われた言葉だそうです。
「武術や武道で無理のない形で立った姿、構えのこと」なんですね。
ラクそうに自然に立っている姿。
それもただラクそうなだけじゃなくて、
安定感があって、中心が定まっていて、
よゆうが感じられる。
動き出せば流れるような動きをする。
自然体ってそんな立ち姿のこと。
かつての日本人にとって、自然体というのは、
武術や芸ごとをやる人の理想的な立ち姿のことだったんですね。
なので、
自然体はそのままでOKということではなくて、
修練を積んでできる姿のことをいいました。
といっても、
そこまで武芸のような特別な修行や鍛錬をしなくても、
いぜんの日本なら庶民が日常生活のなかで
自然体を養うことができていました。
たとえば、廊下の雑巾がけ。
中腰で、手の平にはほどよく体重をのせる。
足の親ゆびをしっかり床をけりながらまっすぐ進む。
下半身をしっかりして、上半身はラクにしていないと不安定です。
雑巾がけ一つとっても、全身を連動させる動きですね。
また、雑巾をしぼるのも
小指に力を入れて内側から外へしぼる。
これは剣道のシナイの持ち方といっしょです。
日常の生活の中でからだの使い方を学習できていたんですね。
むかしは、
単純な道具を使って、
たくみに複雑なことをしていた時代でした。
現代はというと、
複雑な道具でより多くのことができるようになってきて、
便利でいろいろなことが手早くカンタンになりました。
ですが問題なのは、
からだ、とくに手と目とアタマの連動が、
最低限ですむようになってきたってことです。
たとえばパソコンの前だと座ったままで、
使ってるのは指とアタマだけですのヾ(・・*)カタカタ
昔はよかった~。昔に戻ればいいのに~!と言っているわけじゃないですよ。
ぼくだってダイソンの掃除機使ってますもん (o・。・o)ツヨクテスキ!
考えなくちゃいけないことは、
現代生活が便利すぎちゃって、意識してからだを使わないと
どんどん軸のある動き方ができなくなっちゃうってことなんです。
ぼくたちは、
以前ならほとんど無意識にやっていたことを、
これからはかなり意識的にやらないといけないと思うんです。
少なくとも、何をしているときでも、
思い出したときにはからだに注意を向けてみる。
できればその時間を多くしていき、
からだに注意を向けながら頭の作業もできるようにしていく。
現代生活を送っていながらも
からだと目とアタマの連動を心がけたいと思うわけです(/^▽^)/
きょうはアキラ先輩も登場しないのでまじめですヽ(▽⌒*)
☆.。.:*・゚★毎日を、発見の喜び満ちた日常に!★・*:.。.☆
気づきとアウェアネスの技術~覚技ワークス主宰★新海正彦