黒人のリズム感って先天的なもの?後天的なもの? | 覚技ワーク~注意の行き届いた自然体★新海正彦

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覚技(かくぎ)とは、さまざまな心理療法に、武術や音楽やシャーマン的テクニックを取り入れた、こころとからだに目覚めをもたらすトレーニング・メソッドです。


ぼくが住んでいる横須賀には米軍基地があるので、
黒人の人がたくさんいます。
街を歩いていてもスポーツジムでも、
あたりまえのように見かけます。

日本人とはちがう、
黒人特有の歩き方や動きをするので、
ついジロジロ見ちゃいます(^・ェ・)ジー…


実は、まえから思っていたことがあるんです。

それは、
黒人のリズム感は先天的なものなのか、
それとも後天的なものなのか?
ということ。

なぜこんな疑問を思ったかというと、
日本で生まれ育った黒人の人は、
かららずしもリズム感がいいわけではないんですね。(*゚ー゚)v

黒人の人はリズム感がいいけれど、
それは育つ環境や文化が大きく
影響しているんじゃないかって思うんです。


その「???」に答えをくれた人がいました。
トニーティーという愛称でよばれている七類誠一郎さん。
すでに亡くなられて、とても残念なのですが。。。

そのかれが書いた本に、
日本で生まれ育った黒人はリズム感がイマイチだったと。。。
ぼくが感じたのと同じようなことが書いてあったんです。



かれは広島の基地近くで育って、大のダンス好き。
黒人のダンスを身につけようと
毎日クラブへ通っていたそうです\(* ̄ ̄∇ ̄)ノ

東京芸大大学院では運動生理学を学び、のちに渡米。

アメリカではトップレベルのダンサーとして活躍。
ダンスの指導をしながら、黒人のリズム感について研究を続けました。

そして試行錯誤のすえ、
黒人に固有と思われているダンスのリズム感や
からだの動きを体系化したんです。


本の内容をカンタンに紹介すると、、、

黒人のリズム感には
「黒人のフィーリング」と「ノリのリズム」があり
この二つが複雑に絡み合い、
結果として独特の動きのリズムを作り出す。
それをみて「リズム感がいい」と感じるわけである。

「黒人のフィーリング」というのは、
体系や骨格筋の違いから生じる背中や首の柔軟性や長い手足。
そして高い重心から繰り出す独特のしぐさや動き。
これらは「種の領域」でマネのしようもない。

でも、「ノリのリズム」というのは後天的なもの。
これは練習と努力しだいで身につけることができる。

黒人のリズム感の本質は「ノリのリズム」であり、
それを黒人のフィーリングというオブラードで
熱く包み込んでいるのでわかりにくくなっている。

踊りの下手な黒人やリズム感の悪い黒人の子供たちは、
「黒人のフィーリング」はもっていたけれど、
「ノリのリズム」感を養う環境がなかった。


踊れる黒人たちはビートの中で生まれ育つ。
親父が踊る。おばあちゃんが踊る。
家の中で、道端で、学校で、教会で。あまりに日常的~。
その環境の中で自然とリズム感を身につけていく。



トニーティーさんはロスアンゼルスにダンススタジオをつくって
かれのダンス理論をもとに黒人の生徒はもちろん、
人種を問わずさまざまな国の生徒がダンスを習っています。

マイケル・ジャクソン、マドンナらの振付師を
教授陣にもつというくらいですからかなりの人気です。

トニーティーさんは、
研究者という立場だけではなくて、
じっさいに自分でやってみたたうえで、
できたことを人に教えてきたのですから、
リズム感は後天的なものという話は
なるほどな~と思いました(*'-')b OK!

黒人の人は体型がかなり違うので
動きがベツモノに見えてしまいますが、
かれらのリズム感は好転的で環境の影響を大きく受けているんですね。



☆.。.:*・゚★毎日を、発見の喜び満ちた日常に!★・*:.。.☆
気づきとアウェアネスの技術~覚技ワークス主宰★新海正彦