武術には居着く(いづく)という言葉があります。
ふつう「居着く」というと、
「クマ公、すっかり居着いちまった。
そろそろけえるよ。世話になったな!」(なぜか落語風)ヾ(^o^;)
みたいに長居したときに使いますよね。
武術では、
相手が向かってきてたときに、
それに応じてスーッと動けなくて、
踏ん張っちゃって固まっちゃうことを
居着くといいます。
その場から足が動かないし、
息をするのも忘れているし、
滑らかな動きができない状態です。
江戸時代、
柳生宗矩(やぎゅうむねのり)という剣術家がいました。
「人に勝つよりも、自分に勝つ方法を知る」
という名言を残した名人です(゚o゚;) スゴイッス!
かれは居着きのことを「やまい」と言い切っています。
「そこまで言わんでくださいよ、大先生~!」(ノ゚ρ゚)ノ
って思いますが、言われればたしかにその通り。
武術でなくても、
ぼくたちはビックリするようなことが起こったり、
不安なことがあると、からだを固くして、息をこらします。
この状態がつづいているとしまいには「やまい」になっちゃいますからね。
だから居着き=「やまい」というのもうなづけます。
できれば「やまい」になる前に、なんとかしたいもんです。
そうならないために、
日常生活でぼくたちが取り組みめるのが呼吸です。
呼吸に注意を向けるだけでもずいぶん違います。
でも、、、、
やってみるとわかるんですが、
自分の呼吸に注意を向けるのって、
簡単なようで、けっこう難しいです゜゜(´□`。)
びっくりするようなときや、不安なときって、
出来事に注意が向いてしまい、
自分の呼吸に注意を向けるなんて、
なかなかできません(;`O´)o
それでも、気長にやっていると、
だんだん慣れてきます。
慣れてくると、だんだん自分でも
「お~、なんかいい感じ~!」とわかってきます(*゚ー゚)v
「呼吸は曲者?!」という記事と合わせて
試してみては?
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気づきとアウェアネスの技術
覚技ワークス主宰★新海正彦