きのうはクマグス先生が行動派で、
エコロジーの分野でも活躍した話を紹介しました。
きのうの南方熊楠(みなかたくまぐす 明治~昭和)はコチラ
クマグス先生は行動派のうえに、すごい博学なんですね。
研究分野がめちゃ幅広い。
あまり書くとアタマ痛くなっちゃいそうなので、
かんたんにふれると、
生物学、人類学、宗教学、博物学、民俗学などなどひろ~い分野。
しかも、一つ一つがずば抜けている。
民俗学なんかでは、柳田国男といっしょに日本の民俗学を
創始したってんですから、たまげます^ ^;
柳田国男は「遠野物語」とかで知っている人も多いけど、
クマグス先生のことはなぜか知っている人は少ないです。
18ヶ国語も理解していたらしく、
大英博物館からお仕事をたのまれるほどの博学ぶり。
「ネイチャー」という有名な科学雑誌に論文もたくさん発表しました。
すごい話は、も~きりがないのでこれくらいにします。
こうした超人ぶりは目を見張りますが
ぼくがクマグス先生の好きなところは、
「大発見は幽霊に教えてもらった」とか、
「これってどういうことよ?」と幽霊の研究をしちゃうところです。
いわゆる変なところ^ ^;
「変なこと」について、
クマグス先生の手紙から抜粋しますね。
「小生がフロリダにあったときに見つけ出した藻も、
和歌山へ帰った際、白昼に幽霊が教えたままに
その所に行って発見致し申す。」
「小生は昼は動植物を観察し図記して、夜は心理学を研究する。寂しい限りの所なので、いろいろの精神変態を自身に生ずるゆえ、変態心理の研究に立ち入った。幽霊と幻の区別を知ったようなのは、このときのことである。」
ねー、おもしろいでしょー。
変態心理、と言っているのは、
「このヘンタイ!」というあれではなくて^ ^;
今でいう「変性意識」のことと関係していると思います。
「変性意識」についてはまた別の機会に書きますね。
最後に・・・
「今日の多くの人間は利欲我執事に惑うあまり、
脳力がくもってこのようなことは一切ないが、
まったく閑寂の地にいて、心に世の煩いがないときは、
いろいろの不思議な脳力が働きだすものだ。」
大切なことをいっていると思います。
これ、考えさせられますね。
毎日が発見の喜びに!
気づきとアウェアネスの技術
覚技ワークス主宰★新海正彦