家のそこかしこにいろいろなプラントを置いていました。
取り寄せたりして、たしか、小さいものも含めて
100種類以上ありました。今から思うとオタクです(笑)。
あるとき、小さな観葉植物を入れて楽しむ、
ステンドグラス製の「テラリューム」というものを
街で見かけ、すっかり気に入ってしまいました。
こういうのがあったら楽しいなと考えていたら、
アイデアが次から次へと湧いてくるではありませんか。
じゃあ、自分で作ってみようと思い立ち、ステンドグラス作りの
プロに相談したところ、まず、カンタンな構造のものを作って、
手順と基礎的な技術を覚えたらいいとアドバイスされ、
しばらく工房へ通うことなりました。
けっこう自分のアイデア実現に入れ込んでいたのですね。

左が第一号で、右が第二号。
とここまで作って・・・、気づきました。
ステンド作りは向いていない・・。
基本的なことといわれたことでも注意点がいっぱい
あって、自宅に飾ろうと考えたアイデアは、イメージばかりが膨らんだものなので、
基礎さえおぼつかない僕の技術ではとても、不可能でした。
いわゆるアイデア倒れってやつです。
せっせと工房に通い、
せっかく自分で作った1号、2号。
けっこう愛着があります。
かわいいお気に入りとして部屋に飾っていました。
でも何度かの部屋の模様替えの末、
いつしか、物置にしまったままになりました。
それから数十年・・・。
きのう、眠ったままの1号2号に思わぬ朗報が!
長野に住む友人が、外にロウソクを入れて吊るす
ランタンのようなものを探していると言うではありませんか!
あります、あります。
家で1号2号たちが、
そんなあなたを待ってました!
よかったね、1号2号!
ということで、
いってらしゃい。
長野で、温かい光を灯すのですよ。
今日は当時のことを思い出しながら、
行き場所が決まった1号2号のすす払いをして、記念撮影。
未練たっぷりの「断捨離の儀」でした。
覚技研究会 新海正彦