
正月らしく。
「明く、開く、空く」は皆漢字は違うけど、もとは同じ一つのことば。
「空く」は場所が空くと言うように、もっと広がるという意味。
だから「安芸(あき)の国」はそのまま広島ですって。
明く。
広がる。
開く。
あけましておめでとう。
「やまとことば」はおもしろいですね。
ついでに飽く(あく)の意味は本来、「いっぱい広がって充足している」ということらしいです。
世の中は今、さまざまな出来事が「不安」をベースに展開している。
まるで僕達は永遠に生きながらえ、
とどまることなく成長していくかのような幻想をもって走っているようだ。
ほとんどの考えや行動、ほとんどのシステムは、
よくよく見てみると不安をベースにしたものであることがほとんどです。
不安の元の元は「死」。
「死」を遠くにおいやって、死の気配を遠ざけている。
「死」という重くて遠ざけたいテーマも、
あかるく語れる場をつくりたいものです。
「あけわたし」というのは不安との対峙というならば、
死をテーマに見つめることが時には必要でしょう。
家の前で撮った元旦の夕日をみて一句。
秋津島 ひろくあけてく 死への旅 (By しんかい) なんて。
今朝はビールを飲んで(お酒弱いのですぐ真っ赤)ゆったりと充足した一日でした。
今年もよろしくお願いいたします。
覚技研究会 新海正彦