【出馬記者会見・全文①】
「なぜ、立候補したのか?」
「いしいともえです。
この度、国民民主党から公認をいただき、愛媛県第2区総支部長となり次期、衆議院議員選挙公認候補となりました。
わたくしが国政に行こうと決めた大きな理由は、
新型コロナウィルス感染症の対策において地方行政の限界を感じたからであります。
愛媛県だけでは問題は解決できません。県民の生活は限界にきています。
国がしっかりとした指針を出して、地方に予算を出していかなければ愛媛県民の命と生活を守ることはできません、そう強く感じたからであります。
昨年の3月から1年間、愛媛県の感染状況、コロナ対策を県議会議員としてみてまいりました。
そして新型コロナ対策について対策推進協議会を独自で立ち上げ、医療体制、教育、経済対策などの政策を提案してまいりました。
愛媛県の対策の問題点もその都度、指摘してまいりましたが
PCR検査費用について、休業補償、家賃支援、学生への支援、生活困窮者への給付金など早急な支援が必要でしたが一向に進まないことが多くありました。
その理由は、この問題は国が責任をもっておこなうべきもので、
愛媛県では支援をする予定はない、という返答ばかりが返ってくる一年でした。
そのもどかしい想いを抱え、どうすればいいのかと考える日々でありました。
わたくしのところには、生活に困っている方、経営が苦しい事業者がこられ、その声を聴いてまいりました。
飲食店の時短要請にともなって飲食店に協力金は出ても生産者、納入業者さんには支援はありません。
飲食店にお酒を卸しているお酒屋さん、おしぼりをつくっている会社さん、代行タクシーの運転手さん、そのどの業種も売り上げが落ち込み、在庫が山積みです。
また給付金は一律で、何人も従業員を抱える会社は給料が払えていません。
事業は続けられないという悲痛な声を聴いてきて、なんとか救う方法はないのかと県に要望書を出してきましたが、国がやることであるというお話でした。全国知事会に要望は出していただきましたがこのような状況が続けば益々倒産、廃業が急増していきます。
中村知事はじめ県職員はこの一年、コロナ対策に懸命に努力されてこられ対策をとっていただきました。そのことには感謝しておりますが、地方行政では限界なんだ、国に訴えていくしかない、そう思ったことが大きな理由です。
そのような中、昨年からの国民民主党が次々と政策を打ち出し、実現させている様子をみてきて
ここで自分も一緒に現場の声を届け、議論し、政策を訴えていきたいと思いました。
国民民主党という政党があったから、政党に入り、国政に行こうと決意することができました。
そして国政にと決めたもう一つの理由は女性の議員が増えていかなければならないということであります。とくに女性の国会議員の割合は世界の先進国の中でも低いです。
今回の衆議院選挙で女性の議員を増やしていく原動力をこの四国からつくっていきたいと考えています。
わたしはシングルマザーであり、介護の現場でパートで働いていました。
生活に困って家賃を払えるかどうか不安な時もありました。
困っている方の気持ちがよくわかります。
その現場の声、当事者の声を国に届けていきたいと思っています。
県議会議員になるまでの間、2度の落選を経験しようやく議員になり県政のために働いてまいりました。任期の途中でこのように国政へと進んでいくことについて、県民の皆様に大変ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。
しかしながら、わたくしの政治信条である、愛媛県民の方の命を守り、弱い立場の方の声を届け、孤立しない社会をつくる、という考えは今も変わりません。
それをさらに実現していくため、今回の選択をいたしました。
退路を断っての決断です。
県議会議員として現場をみてきた経験を活かし愛媛県のため、そして日本のために、精一杯たたかってまいりますのでどうかよろしくお願いいたします。