今回の人口減少対策の目的である
「交流人口の拡大」「多世代交流」をいかに進めていくのか?ということが鍵になります。
鳥海山木のおもちゃ美術館がオープンから9カ月で約7万人もの来場者がくる美術館になったのか。
美術館がある由利本荘市の人口は約8万人であり人口の9割近い人がここを訪れ、
人口減少が著しく、高齢化率が高い街でありながら、交流人口拡大に成功しています。
その大きな理由には、
市職員、市議会、地域が一体となり取り組んだことと「東京おもちゃ美術館」との出会いにあったと思います。
東京おもちゃ美術館サイト
http://goodtoy.org/ttm/index.html
東京おもちゃ美術館は
「人間が初めて出会う芸術はおもちゃである」という想いで「芸術と遊びで社会を変える」ことを目的に
全国に姉妹美術館を監修、設立し、
「鳥海山木のおもちゃ美術館」
サイト→http://chokaisan-wtm.jp/
の他に、
■沖縄県国頭村「やんばる森の美術館」
姉妹美術館第一号、やんばるの木材を活用
サイト→http://www.kunigami-forest-park.org/
■山口県長門市の「長門おもちゃ美術館」
海と人と木をむすぶ、
全国初の木育遊覧船一体型おもちゃ美術館
サイト→https://nagato-toymuseum.com/
今後オープン予定の
■花巻おもちゃ美術館
■檜原村おもちゃ美術館(仮称)
など地域の特色を生かした美術館を設立しています。
鳥海山木のおもちゃ美術館を監修した東京おもちゃ美術館館長の多田千尋氏は
「日本グッド・トイ委員会」「芸術教育研究所」「高齢者アクティビティ開発センター」の3つの組織を統合し、
「認定NPO法人 芸術と遊び創造協会」を設立し、
おもちゃを通して
0歳から100歳まで交流できる場所を目指してつくっています。
全国に広がっている理由はそこにあるコンセプトが重要であると思います。
愛媛県は森林面積が大きく、木のおもちゃを活用した場所づくりも盛んに行われています。
全国から人が集まり交流できる場所をつくる要素は十分にある地域。
世代を超えて交流できる場所づくりに向けて、根本にある「コンセプト」を改めて見直して各自治体の取り組みの参考にしていきたいと思いました。