2012年3月8日(木)愛媛新聞「伊予弁」掲載。
『ミニスカートをはかない生き方』
女性の生き方を語る上でココ・シャネルの存在は
欠かせない。
窮屈なコルセットから女性を解放し、
裾の長いドレスから動きやすく働きやすい装いを生みだした。
児童養護施設で育った彼女が
次々に新しいスタイルを生み
「世界のシャネル」と言われるようになったのは、
人と同じことは徹底的に避け、
人にこびず、そして好きなことしかしないと
決めて生きてきたからだろう。
1960年代にミニスカートが流行した時、
ココはそれを大嫌いと言った。
誰もが似合うはずもなく、
謙虚さは「エレガンス」だと。
スカートの丈の長さは時に
女性の生き方までも決定づける。
「かけがいのない人間になりたいのなら
人と同じことしてちゃだめよ」
ココ・シャネルが残した言葉に
今もなお多くの女性が共感している。
恋に仕事に情熱的に生きたココ。
好きなことだけで人生を切り開こうとした
彼女の生き方におそれながらも
いとおしく感じている私である。
(女性の生き方アドバイザー・角田知恵)