愛媛県四国中央市の新宮茶づくりを見学にいきました。
かつて新宮はタバコや養蚕などの産業をしていましたが低迷し、
当時の村長が静岡からお茶の種や苗木を入手し栽培が始まったそうですが、
最初は誰もお茶など成功しないと見向きもしなかったとか。
それでも新宮は銅山川の朝霧や傾斜地などお茶の生産に適していたこともあり、
脇久五郎氏らの長年の苦労が実り新宮のお茶は昭和34年(1959年)
初めて新茶を収穫し静岡県茶業試験場で「香りは日本一」の折り紙がつけられたそうです。
その後「無農薬栽培できないか」と考えるようになり、
あるとき脇氏の家族が次々病気になり手つかずの状態だった畑を剪定した次の日、
お茶の害虫の「天敵」だった蜘蛛が巣を一面に張ることからヒントを得て、
無農薬栽培に蜘蛛などの虫を利用した「天敵利用の害虫駆除」を成功させ
完全無農薬のお茶が誕生したとのこと。
農薬を使っていれば蜘蛛も死んでしまっていて
このようなこともわからなかったということ。
これまで無理だと思っていたことも、
自然と共存共栄することができるということが
「お茶」を通して知ることができます。
その後も新宮茶は第2回国際銘茶品評会で
金賞を受賞するなど「世界一のお茶」として有名になっています。
自然豊かな愛媛県。
「茶」は草と木の間に「人」がある。
山があり、川があり、そして草や木を利用し
人間と自然が共存できる答えやヒントを持っている土地だと
私は思っています。
愛媛が誇る「新宮茶」
日本、そして世界中の方に知って頂きたいと思います☆