謝れば済むってモノじゃありませんが・・・ごめんなさい。m(_ _ )m
1月24日。ここ数ヶ月、密かに心待ちにしていたライヴがありました。
赤坂GRAFFITIで行われる、黒瀬マナミさんの初ワンマンライヴ。
今日は、レポートというよりは、僕自身の「アーティスト・黒瀬マナミ」への想いを書かせていただく形になるかもしれません。
初ワンマンを無事成功させたマナミさん。ここでどうしても書いておきたい想いがあるから。
彼女との出会いは、もう足掛け3年前になります。町田ミュージックパークと言う、ある意味ストリートライヴと変わらないどころか、むしろ悪いんじゃないか?と思うような、音響も環境もお世辞にもいいとは言えない場所。
ステージの裏に子供の遊び場があって、終始子供たちの叫び声が響き続けている。何故か音も極端に下げていて、時折楽器や歌う声すらも聴こえ辛くなるような、そんな場所。
そこで、マナミさんの歌に出会って。見事にノックアウトを喰らった。まばらなお客さん、酷い音響、子供達の歓声。
そんな中でも、彼女の声は、一つ・・・いえ、幾つも抜きん出ていました。迫力満点の、圧倒的なまでの声量。ドラマティックな展開を持つ、キャッチーなメロディ。
「この人は、こんな環境でいつまでも歌っているような人じゃない」
その日から、マナミさんの声が聴きたくて、ライヴに通いました。それこそ、ミニおっかけみたいな感じで。(笑)
「オケでこんなに凄いんだから、もしこれが生のバンドで歌ったら、どんなに映えるだろう!?バラードでは弾き語りを入れたら、ステージにアクセントができて、いいライヴになるだろうなあ」

そんなコトを勝手に想像して、一人ニヤニヤしていたコトを、今でも思い出します。(笑)
ただね。ある時から少しの間、足が遠ざかってしまった時がありました。今だから書きますが、彼女の周りにはいつも「常連さん」がいて、ライヴ後も囲まれてしまっていてね。
僕は、そういうのは正直嫌いなんです。だって、それじゃあ新しくマナミさんの歌がいいと思って、話をしたい方がいても、近づけないじゃないですか?実際、今でも僕は彼らがいる時はマナミさんには近づきません。軽く挨拶をしていつも早々に会場を後にしていました。
まあ、小心者だというコトが一番の理由だったりしますがね。(;^_^A
それとね。彼女のライヴはその殆どが「オケ」を使います。ギターは懸命に練習されていますが、当時は失礼ながらまだ弾き語りできるほどではありませんでした。
全て「オケ」でライヴをする、というのは、実は凄く難しかったりします。ある程度のパフォーマンスは約束されますが、逆に言えば「変わり映えのしない」ライヴになってしまいがちです。ライヴは生き物ですからね。その日その日でやはり全然違う。「オケ」ではそれがありませんから、そのライヴ毎の特色を出すのが難しい。おのずとマンネリ化してきてしまう。
加えて、マナミさんはとってもシャイで、ピュアなんですね。そこが彼女の魅力でもあるんですが、アーティストとしてはそれが良くない方向に出てしまう時もあります。マイクパフォーマンスでもつい照れてモジモジしてしまったり。コール&レスポンスもお客さん頼みみたいなところがあって。
「歌唱もメロディメーカーとしても超一流なのに・・・」
あんなに唯一無二の声を持っているのに、もったいない。もっと自分に自信を持って、堂々と、むしろ少し態度がでかいくらいに、どっしり構えて歌ってくれたら・・・そんなコトを考えているうちに、見るのが辛くなってしまってね。なんとなく足が遠のいてしまったんですね。
一昨年の10月。はるのまいさんとの対バンで、数ヶ月振りに赤グラで聴いたマナミさんは、どこか迷っているように見えました。心なしか元気もないように思えたし、抜群の歌唱力を持つマナミさんが、珍しく音程も不安定なところが散見されて。ご本人に見られたら怒られるだろう、と覚悟して、あえて正直に記事にも書きました。
或る日、マナミさんがバンドのサポートを得てライヴをする、とマナミさんのブログで知って、正直狂喜乱舞しました。昨年の2月のコトです。
4ヶ月振りに見た彼女は、ステージ上で躍動していました。出会った時に思った「生バンドでのマナミさんが聴きたい」その想いが叶ったコトの嬉しさもあったかもしれません。でもね。4ヶ月前に同じステージにいたマナミさんとは、全く違っていた。
なにより、心から嬉しそうに楽しそうに歌っているマナミさんを見て、ホッとしている自分に気付きました。だって、出会った頃のマナミさんは、ホントに歌うコトが楽しくて楽しくて仕方がない!っというオーラ全開だったから。それが久しぶりに感じられて、とても嬉しかった。
思わずハイタッチをマナミさんに強要してしまってww、「なんじゃ?このハイなおやじは?」っと思われたコトでしょう。(笑)
ちなみにその時の記事がこれ。→ ハイタッチ
やっぱり、マナミさんの圧倒的なその声は、生のバンドでこそ真価を発揮する。例え分厚いバンドサウンドにあっても、その声は絶対負けず、むしろ映える。そのコトが証明されたようで、とにかく、ただただ嬉しかった。

そんなマナミさんの、今の集大成。ワンマン&レコ発ライヴの日が、ついにやってきました。

この日、僕はチケットはなくて、予約を入れていたので入場はかなり後になりました。もちろん前方の席はもう空いていないので、一番後ろの左寄りの席に。むしろこの方が落ち着いてゆったり聴けていいかも。


開演時にはまだ座席に余裕がありましたが、仕事で遅れてしまった方々が続々と入場して、座席は全て埋まりました。おおよそ7~80人はいたんじゃないかな?赤グラのワンマンとしては、まずは成功だと思います。

セットリストです。
1.MiRAGE
2.to the sky
3.タイムトラベル
4.HEAVEN's DOOR
5.Re*Start
6.Fairytale
7.Never say goodbye
8.明日への宿題
9.迷宮LOVER
10.ハートのJOKER
11.明日もしも
12.生きていく
13.アイコトバハ××
encore
1.サンダーソニア
2.Today Was A Bad Day
double encore
1.タイムトラベル
ほぼオンタイムでライヴは始まりました。今宵のマナミさんは、花柄のワンピース姿。あまり見たコトがないので、新鮮でしたね。撮影は禁止だったので画像はありませんが、マナミさんのブログに写真が掲載されています。ちなみにこれを撮影したのは、マナミさんから公認カメラマンとして撮影を頼まれた友人です。(^_^)v
黒瀬マナミ ワンマン
7曲目「Never say goodbye」が終わった後、マナミさんとバンドメンバーが一度ステージを降りて、センターに吊ってあるスクリーンに、マナミさんが自撮りした、この日までのリハの様子や、このワンマンに至るまでの想いを語った映像が流れました。
ご本人はさかんに照れておられました。確かに棒読みも否めないww。でもね。それ故に、彼女のこのワンマンにかける思いが、伝わったと思います。^ ^
この映像上映の間に、マナミさんは衣装替え。今度は打って変わってタイトなシルエットのグレーのショートパンツスーツ。ジャケットの袖をロールアップして、後半戦への気合いが漂っていました。
また、セットリストにはカバーなどはなく、全てオリジナルでの編成でした。これには思わず「よっしゃあ!」っと内心快哉を叫んでいました。ヘタにカバーなんか入れなくても、マナミさんの楽曲は充分レベルが高いですからね!

ライヴレポを書くにあたって、今回が初めてかな。
「音源」を貼るのをやめようかと思ったのは。
つべに挙がっている音源を幾つも聴いたけど、この日のライヴの臨場感は伝わらないだろうと思ったんです。
それくらい、この日のライヴはどの曲もクオリティが高かった。マナミさんのバンドライヴには過去2回しか参戦していないけれど、昨年2月の初バンドライヴから、サポートメンバーとの意思疎通、練り上げてきた音、マナミさん自身のパフォーマンス、そして何よりも「いいモノを届けたい」という気持ち。
それが、全編に渡って溢れる、素晴らしいライヴでした。

ぶっちゃけて言ってしまうと、過去の彼女はひたすら「聴いて聴いて!」だったように思います。でも、この日の彼女は明らかに違いました。今の自分を、とにかく来てくれたオーディエンスに全て「届けよう」とする、想い。
それも、もちろん投げるのではなくて、手渡しで。
その気持ちがちゃんと伝わる、心のこもった丁寧なライヴでした。
明るいアッパーチューンでは、これ以上ない、弾けるような笑顔を浮かべて、緊迫感漂う曲では、今まで見たコトがないくらい、気迫を込めた真摯な、凜とした表情で。
ハンドマイクでのパフォーマンスでは、以前の照れてしまうようなマナミさんは、どこにもいなかった。それどころか、コール&レスポンスでは自らオーディエンスを鼓舞して、それにオーディエンスは我を忘れて応えて。
どの顔見ても、いいトシした、会社に行けばそれなりの立場であろうオヤジたちがww、「黒瀬マナミ」という飛びっきりのアーティストに心酔して、サイリウムを振り、歌い、飛び上がっている。
アコギのストロークもカッティングも、見違えるくらいにしっかりしていてさ・・・
もう、それだけでウルウルしちゃってさあ。

セットリストとしては、あまり古い曲は入れずに、今のマナミさんを強調した形でした。僕としては「Day By Day」「Gone The Rainbow」あたりの古い曲も聴きたかったんですが、初ワンマンですからね!マナミさんの歌いたい曲のチョイスで良かったと思います。^ ^
では。やはり音源を貼らないと僕のブログは、ただのポンコツですからね~。(笑)
ただし。音源から3割・・・いえ、5割増しくらいだった、と思って聴いてください。
まずは・・・やっぱり冒頭の町田で初めて聴いて、一瞬で心奪われた曲を。この曲がオープニングとはなあ。初っ端からウルウルさせられちゃったから。
「MiRAGE」
僕の中では、「黒瀬マナミ」(当時はMANAMIでしたが)に出会わせてくれた曲だと思っている曲。この曲をあそこで聴くコトができたコトに、感謝しています。組曲のような完成度の高さは、やはり今聴いても群を抜いていました。こういう曲は、そうそう書けるモノじゃない。
続いて。2曲目でこの曲が流れてきた時は、ふいに涙腺が決壊しそうでした。何故なら・・・生のバンドスタイルなら、この曲が一番映えるとずっと思っていて。このブログでそれを何回書いたコトか・・・
やっと、聴けた。

「to the sky」
ライヴ前日。もうセットリストなんて決まっているのは分かっていて、それでも「to the sky」が聴きたいと思わずコメントしちゃったんです。聞き届けてくれたワケじゃないコト位分かってるけどさ。
そしたら、なんとなく「歌ったよ!」って言ってくれてるみたいでね。
メチャメチャ嬉しかったな。(*^.^*)
この日。マナミさんのお母様が聴きに来られていました。今まで何回も「聴きに来て」って誘っても、なかなか来てくださらなかったそうです。照れくさいのかな。そんな気持ち、分からないでもありません。^ ^
「今は、月に一度銀座に二人でデートに出かけたりしていますが、高校の頃は随分ヤンチャをして。家に何日も帰らなかったり。反抗期って言うのかな?随分心配もかけたし、迷惑もかけて・・・」
そう言って、マナミさんは絶句してしまってね。僕は彼女がそんな風に泣いてしまうのを、初めて見たから。なんか、動揺してしまってね・・・
何度も何度も。涙は流すまい。そうやって頑張ってた。会場からのあったかい「気合いだ!」「頑張って!」という声に勇気付けられて、落ち着こうとしていたけど。
震える声で言ったマナミさん。
「お母さんに書いた曲です」
「生きていく」
1番は歌いきったんです。でも、2番の途中で堪えきれなくなってしまって。
よく言いますよね?泣こうとどうだろうと、きちんと歌いきるのが「プロ」だって。それはそうなんでしょう。でもね。
僕はこの日のこの「生きていく」で。とうとう堪え切れなかった。マナミさんのお母様への想いが、切な過ぎるくらい伝わったから。
いいじゃん。泣いて歌えなくなったって。だって、それが感情なんだもん。歌って、そういうモノでしょう?感情を伝える術が「歌」なんだから。それでもなお。懸命に歌おうとするその姿が、胸を衝くんだ。
最後のリフは、それこそ想いのすべてが詰まったような、素晴らしい声が会場を包んでいた・・・
いや。天井の上、遥か遠く空まで。劈いていた。
きっと。お母様に伝わったと思う。マナミさんの本当の感謝の想いが。^ ^
そうそう。それとね。バンドでの鍵盤のサポートはいつも斉藤アリアさんなんですが、この日の「生きていく」は鍵盤サポートだけの演奏だったんです。
このアリアさんの演奏が、凄かった。マナミさんの声をより引き立てて、尚且つうねるようなスケールの大きな、一音一音が粒立つような、メリハリの効いた演奏。
この二人のコラボは、反則だよなあ。

では、最後の曲を。
やっぱり、「黒瀬マナミ」は、僕にとってこの曲なんだ。
それはきっと、これからもずっと変わらない。
ずっと。^ ^
「Never say goodbye」
この日。すっごい声が出てたなあ。思わず目を瞑ってしまうほどに。^ ^
あ。新しい曲ですか?レコ発ですからね。
新しい曲もいいんですよ~。例えば「Re*Start」なんかね。80年代のアメリカンロックを彷彿とさせるような素晴らしい曲。これがまた、いい声出してるんだ!でもね。リリースされたアルバム曲は、残念ながらつべに挙がってないんだなあ。

なので、ダイジェストですが、よかったら是非是非!


終演直後、飲んだグラスを返そうとカウンターに向う途中で、マナミさんと一言交わせました。僕が言った言葉は「凛々しかったよ」でした。マナミさんにはイマイチ伝わらなかったみたいだけど。(笑)
この日は来場者全ての方と言葉を交わしたいというコトで、サイン会はなかったんですが、マナミさんは物販前に立って、一人ひとりと丁寧に話をされていました。
僕はと言えば・・・CDはもう開演前に購入していたので、友人とひとしきり出口近くで話していて。この日はマナミさんとはこれ以上話せなくても仕方ないだろうな、と諦めていたので。なんせ人数がね。(;^_^A
さて、そろそろ・・・っと思っていたら、一段落ついたマナミさんが近くに来られたので、声をかけさせていただきました。
っと言っても、相変わらず、ありきたりな言葉しか伝えられなかった。
「いい声出てたよ!」とか「アリアさんの鍵盤、凄かったね」とか。

アホか。
「どうしても聴きたかった『To The Sky』歌ってくれてありがとう!」
な~んて言えたら、良かったんだろうなあ。
・・・よう、言わん。(^o^;)
最後に。物販ブースに立ってくださった、凸凹コンビ・・・もといww、盟友の木村千草さん。友人とは言え、同じアーティスト。普通だったら、物販を手伝うなんて、あり得ないコト。
にもかかわらず、声もかけられず「アルバムください」しか言えなかった。
小心者って、ホントにウザイ・・・

でも。
その温かい気持ちに、心からの敬意と拍手を。(*^.^*)
「少しでも成長した自分を見せられたら」
マナミさんが、そんな言葉を言ってくださったコトがありました。
いえいえ。もったいない。
ご迷惑でなければ。
僕は「黒瀬マナミ」を、応援し続けますよ。^ ^
いつかの言葉通り。どうか、「YUI」ちゃんも「植村花菜」さんも。超えてください。
待ってます。(*^.^*)
飛びっきり素敵なライヴを聴かせてくれて。
ありがとうございました。(*^.^*)

