予約が13時30分だったので、せっかく渋谷タワレコで花菜さんが生歌披露があったのに、ガッツリぶつかってしまって、泣く泣く断念・・・

スマホのradikoで聴くコトもできるんだけど、いくらイヤホンしたと言っても、病院の待合室で聴くのは憚られますしね・・・(;^_^A
さてさて、いつも予約を入れていても1~2時間は軽~く待たされるのが常です。今日も1時間前には到着して、覚悟して小説を読み始めたんですが(カミさんが面白いと言って貸してくれた百田尚樹さんの「幸福な生活」という本です)、これ、タイトルと裏腹に、結構コワい。特に最後の一文が「オチ」になってるんですが、かなりドキッとします。

こりゃ、病院の待合室で読む本じゃないな・・・(笑)
以前から読んでくださっておられる方は、記事を通してご存知かと思いますが、僕は5年前に手術をしています。病名は上行結腸がん。手術が終るまでは初期のがんだという診断だったんですが、いざ切ってみたらリンパに転移していましてね。ステージⅢのBという、ステージⅣ(他臓器転移)の一歩手前。ベッドの上で執刀医からそれを告げられた時は、さすがに落ち込みました。(;^_^A
あれから5年。一応の目安となる5年生存率70%の期日がやってきました。それだけに、今回の検査結果には、やはり今までとは違う思いがありましてね。正直この1週間はかなりナーバスになっていました。

「予約時間から1時間は待たされるだろう」そう覚悟していたんですが、意外や意外。13時40分を過ぎた頃、「yukkiさん。13番までどうぞ」っと甲高い声。相変わらず待合室に失笑が漏れます。
あ。わからない方はこの記事を読んでみてくださいね。イラッとくる声なんですよ、これが。(笑)
「今回もあの脳天気な声で結果を聞かされるのか・・・」っとちょいと憂鬱な気分で13番診察室へ。
ところがね。今回は僕にとって初めて聞く、貴重な話が。
医「来月でちょうど5年になりますね」
y「はい」
医「・・・(カルテを見ながら)うん。今回も全く異常はないですね。よく5年頑張られました」
y「(ホッ)ありがとうございます」
医「よく、この病気の場合は5年生存率といわれて、術後の5年が一つの目安と言われています」
y「はい」
医「ただし、yukkiさんのように、リンパの転移が認められた患者さんには、それはあまり当てはまりません」
y「執刀医の方にも、注意深く観察を続ける必要があると説明を受けています」
医「そうですね。でも、リンパに転移が見つかった方で、再発された方の殆どが、術後2年以内で再発しています」
y「そうなんですか?」
えっ?初耳なんだけど・・・(ノ゚ο゚)ノ
医「再発しやすい場所は、リンパ転移の場合、まずもちろん腸全体。それから内臓の中で一番大きな肝臓。そして、肺」
うう・・・痛いところを・・・(>_<)
医「yukkiさんは・・・ああ、リンパ検体30のうち、8つですか・・・これは、かなり多い転移数と言わざるを得ませんね」
な、なんだよ~・・・はっきり言えよ~・・・(ノ_・。)
医「つまり、そういう厳しい状況の中で、yukkiさんはここまで再発されずに来られた。これは極めて良好な状態であると思ってもらっていいですよ」
(*^.^*)ウフ♪
y「ありがとうございます!」
医「それで、今後なんですが、今までより少しだけ精密検査の間隔を空けて行きましょう」
y「それで大丈夫でしょうか?」
医「5年再発しなかった方の、その後の再発率は、約2%程度と言われています。yukkiさんがその2%の中に入らないとは言えませんが・・・かなり少ない確率と思ってもらって構いません。ちなみにお勤めの会社で健康診断、あるいは人間ドックなどは受けられていますよね?」
y「はい」
医「受ける日程を調整できるなら、こちらでは精密検査を、基本的な検査はそちらで概ね半年毎に受ける体制を作れればベストですね」
y「健診の日程は春に希望で決められるので、それは可能です」
医「じゃあ、それで行きましょう。よく頑張られましたね」
y「はい。ありがとうございます!」
医「ただ・・・」
y「はい?」
医「γ-GTPの数値はかなり高めです。お酒は控えてくださいよ!」
y「・・・はい・・・」
やっぱ、そこにきたか・・・(^o^;)
正直ね。この「5年」というのは、僕の中でとても大きな目標だったんです。こうして記事に書くのも、もちろん別に隠す必要もないと思って、ブログを始めた時から経緯は書いていました。
実際、長かった~。どんどんトシをとっていくのに、この「5年」だけは、止まっているように思えたんだあ。σ(^_^;)
でもね、なによりこのコトを偽らずに書いていこうと思ったのは、このブログを始めて、僕と同じような大病をされた方が、驚くほど多いというコト。どういうワケなのか分かりませんが、音楽ブログを通じて知り合った方が、実は僕と同じ病気を抱えておられたり、もっと大変な病気に現在進行形で立ち向かっておられたり。
その殆どの方々が、そのコトを決して後ろ向きになんて考えていなくて、むしろ元気をもらえるようなブログばかり。
なんかヘンな書き方になっちゃうけど、「ああ、今回も大丈夫だったんだな」「あれ?少し体調崩してるみたいだけど・・・」「あんなに頑張ってるんだから、絶対大丈夫!」なんて・・・
「戦友」
おこがましいかもしれないけど、うん。そんな気持ちが、あるんだ。だから、元気なブログを拝見する度に、「俺も負けてらんないじゃん!」ってね。

ブログを始める前は、なんか・・・回りの奴らに気遣ってもらうのが、嬉しくもあるんだけど、同時にどこか負担でね。決して感謝してないワケじゃない。そうじゃないんだけど・・・
「もう、ほっといてくれ」「お前にはわからないよ」みたいなね。マイナスな考えが自分を支配していったりしたコトも、正直あったんだ。つくづく、子供だよね~。いいトシしてさ。(;^_^A
ここでこうしてブログを始めて。そんな大変な想いを抱えて、それでも前向きな記事を書かれている方々に出会えて。どんなに力をもらっただろう。
だからね。僕もずっと書いていくんだって、思う。
なっちゃったモノは仕方がない。折り合いつけて、上手に一生付き合っていこう。そうやって。そう言って。
そして、ひとつずつ。一歩ずつ。
トシをとっていけたなら、歩いていけたなら、いいなって。(*^.^*)
なんてな。( ´艸`)
「歩いていこう」 いきものがかり

