いつもホントに気を遣っていただいて・・・ピグ部屋に差し入れをありがとうございます!


初めて見るんですが・・・これは?ドリアのようにも見えるし、上にあるのがチェリーのように見えるので、実は・・・焼きプリン?じゃないですよね~。(笑)
昨日は久しぶりに過去記事の音楽の貼り直しをしていたんです。音楽ブログを書いておられる方なら、どなたもお持ちの悩みだと思うんですが、つべの音源は常に削除の可能性にさらされています。
ヘタをすると、記事に貼った翌日に削除されている、なんてコトもあったりするので、僕は時々削除された音源を貼り直しています。音源が見つからない時はガックリ。(笑)
ちょうど昨年の9月の記事を見ていたら、気がついたんです。僕はアルバム単位でご紹介しているアーティストがいます。BeatlesやEagles、浜田省吾さんや甲斐バンド、佐野元春さんにミスチルあたりがそうなんですが・・・
元春さん、1年書いてない・・・

まあ・・・確かに書きにくいアルバムではあるんですけどね。(;^_^A
今回、記事にするにあたって、もう一度きちんと聴き込んでみました。その上での記事と言うコトで、お読みいただけたら。
では改めて、今宵は元春さんのアルバム特集を。前回はあの不朽の名作「SOMEDAY」でしたから、今回は4枚目のアルバム「VISITORS」です。
前作の成功から一転、元春さんは1983年に単身ニューヨークに渡ります。当時のアメリカの音楽シーンは、ラップやヒップポップの全盛。実際アパート暮らしをする中で出会った音楽達に、元春さんは「SOMEDAYの延長線上のポップス」ではなく、「全く新しい音楽」を模索します。
その追求の末に生み出された「VISITORS」。
ぶっちゃけ、ぶっ飛びました。っと言うより、僕は最初拒否反応が出ちゃったんです。
「これは元春さんじゃない」

当時はもちろん、今でも僕はラップやヒップホップの類は苦手なんです。

確かに元春さんの音楽はラップやヒップポップに近いモノが根底に流れてはいました。でも、必ず同時にあったのは、そのメロディの美しさ・繊細さです。
それが、全く変貌してしまって・・・
当時はショックだったなあ。

でもね。今だから言えるコトだけど、あの当時こんな一か八かの賭けに近い、全く異なるサウンドをぶつけてきた元春さんって、ホントに凄いアーティストなんだなって。思います。
ごたくはこの位にして、早速聴いていただきましょう。
このオープニングの曲には、きっと多くの元春ファンが度胆を抜かれたコトでしょう。
どうぞ!
「Complication Shakedown」です。このPVは当時何か事情があってお蔵入りしたんですよね。僕も随分後になって観た覚えがあります。
このバリバリの打ち込みに、様々なSEを駆使したサウンド。センセーショナルと言ったらいいのか、アバンギャルドと言ったらいいのか・・・今ならさほど真新しくもないアレンジかもしれませんが、80年代前半の日本に、こんなサウンドはなかった。
まさに画期的!・・・当時はホントにショック受けました。

ではもう1曲。
この曲も。凄いよなあ。
♪昔のピンナップは壁から剥がして捨ててしまった♪
♪誰も解ってくれない 誰も気付いてくれない♪
「NEW AGE」です。この曲も当時は何を言いたいのか全く解らなかったなあ。元春さんが凄く遠い存在になってしまった気がした。
だけど、今なら・・・「新しい音楽」「今までにないサウンド」へのチャレンジに、元春さんは果敢に挑んでいたんだって、わかります。
ひょっとしたら。いえ。おそらくそれに賛同できないスタッフもいたのかもしれない。
つい最近です。この「VISITORS」というアルバムの、あの当時の元春さんにとっての意味が、なんとなくでも解るような気がしてきたのは。
そしてこの作品のリリースは、正しかった。
では、最後は2曲続けて。
元春さんの原点が見えるような・・・
この2曲は、前述の2曲があったからこそ。グッときます。
どうぞ。
「Sunday Morning Blue」
「Shame-君を汚したのは誰」
お気づきの方もおられるでしょう。この2曲は思いっきりBeatlesです。

そして僕が大好きな、元春さんならではの美しく、儚く、繊細なメロディ。
今までにないサウンド。それを追求しながらも、こんな優しいメロディを紡いでくれた元春さん。でも、当時はあまりにも子供だったんですよね。拒否する部分の方があまりにも大きすぎて。
こんなに素敵な曲が収められていたんだな。
狭いなあ。俺。子供かっ!

といっても20才も越えてましたが。(笑)
もし、このアルバムを今の僕が初めて聴いていたら。
きっと絶賛しただろうな。
でも、当時は拒絶しました。
それは事実です。
音楽って。
難しいですね~。
心のありようで、時のいたずらで、受け止め方は全く違ってくる。
だけど。だからこそ。
やっぱり、音楽って素晴らしい。
なんてな。(笑)


VISITORS/佐野元春

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