いよいよ絢香さんの追加公演ファイナル・横浜アリーナの後半戦です。前編でもちょいと書きましたが、後編も辛口になると思います。どうかご了承を。m(_ _ )m
前半では7曲目までお伝えしました。
では!いきますよ!

7曲目「繋がる心」のハンドクラップで、会場が一つになって温かくなった後、絢香さんの姿がステージから消えて、サポートメンバーがインストナンバーを演奏します。バイオリンソロにピアニカ、その他なかなかに音に凝った演奏が続きます。
ひょっとして衣装チェンジかな?っと思っていると、僕の席の右側の方々が下に向って大きく手を振っています!
近くを通ったんだー!(ノ゚ο゚)ノ
しばしの演奏が続いた後、ステージ上に赤のワンピースにシースルーのスカートを合わせた絢香さんが姿を見せました。
実はこの時、申し訳ないなーとは思うんですが、ちょっと演奏が長くて飽きつつあって。ステージ裏のスタッフさんの動きを見てたんです。なので、絢香さんがどこから出てきたのか気付きませんでした。(笑)
8.「HIKARI」
これもまたニューアルバムから。エンディングであのセクシーな男性の呟きが入るのかと思いましたが、それはありませんでしたね。(笑)
9.「空よお願い」
アルバムと同じ流れそのままに、ピアノの素朴なイントロが流れて。絢香さんがおっしゃっていましたが、実はこの曲は作った当時のデモ・トラックをそのまま収録したんだそうです。アルバムの為に何度も歌い直したそうですが、デモを超えるモノは作れなかったのだそうです。
「楽曲というのは、作ったその時の感情がやはり一番大切なんだと思いました」
鍵盤だけのシンプルな演奏。うん。確かにこのトラックは超えられないでしょうね。沁みましたし、まさしくそのとおりの素晴らしい歌唱でした。

10.「ツヨク想う」
日本テレビ系列の「ニュース・ゼロ」のエンディング曲です。絢香さんのデビューの年にスタートしたこの番組に、絢香さんは思い入れがあった、とおっしゃっていたと思います。ちょっとあやふやですが。まだこの曲は音源化されていませんが、僕は早く聴きたい!この曲はかなりガツンときます!
11.「THIS IS THE TIME」
ホントはね。大好きな曲だからここで立ちたかったんですけどね。タイミング逃しちゃいましたww。絢香さんのパワフルな歌い方がホントにカッコよかった!ファルセットと地声の出し入れはほんの1音ですから、かなり難しい楽曲なんです。決してゴリゴリのアッパーチューンではないんですが、腹の底からズンズンくるような迫力ある絢香さんのパフォーマンス。これはヤバイです!

よーっし!盛り上がってきたぞー!っというところで、またしてもバンドメンバーによる演奏。
衣装チェンジみたいです。ええっ?また?

このパフォーマンスも決して悪くないんですよ。コーラス参加している方(名前知りません。ゴメンナサイ)は、さながらウーピー・ゴールドバーグばりの素晴らしい歌唱を披露してくれていましたし、ヴァイオリンの方と一緒にコール&レスポンス。盛り上げようと一生懸命で。
でもね。さすがにこれは飽きました。長過ぎる。僕は絢香さんの衣装を見に来ているワケじゃないし、サポートメンバーの演奏を聴きにきているワケじゃない。絢香というアーティストの歌を聴きにきているんです。アイドルのショーじゃないんだから。衣装を2回も変えるのなら、僕はその時間で歌を2曲聴かせて欲しかった。
正直、ちょいとテンション下がりました。

あくまでも僕の個人的な感想です。お許しください。m(_ _ )m
衣装を変えた絢香さんは 黒のジャケットに白黒のパンツで登場。そして。
12.「Rolling in the deep」
アデルのカバーですね。これはまた迫力ありました。切れ味鋭いソウルフルな歌唱でねー!正直、本家アデルよりこの曲を手の内に入れているんじゃないか?と思うほどのパフォーマンスでした。
13.「手をつなごう」
ここで。ここでやっとニューアルバム以前の曲が。セカンドアルバムからのバラードをチョイス。でも・・・せっかく「Rolling in the deep」で再び盛り上がったのに、何故この曲なんだろう?なんとなくライヴの流れがぷつぷつと切れてしまっているような感覚が・・・

14.「おかえり」
この曲で会場は一気にまとまりましたね。正直ここでも手拍手はいるのか?っと思いましたが、「帰ってきてくれた絢香さん」への贈り物と思えば、仕方ないのかなと思いました。なによりも、大好きな曲ですしね。オーディエンスの「おかえり」の声が一際響いていたっけ。

そして!いきなり絢香さんが叫びます!
「まだまだいけるよね!盛り上がっていこう!」

ここでですか!?(ノ゚ο゚)ノ
15.「Hello」
面くらいました。だって、「手をつなごう」「おかえり」で作ったほのぼのとした全ての流れをぶっ壊すようなこのアッパーチューン!でもね。
思わずついに立っちゃいました。しかもいきおいよく跳ねるように。「もう、ワケわからん!」って感じです。(笑)
それでも、全身鳥肌が立ったなあ。圧倒的に凄い曲ですよ、この曲は。思いっきり元気をもらえる。なんでこの曲で?っと思うけど、目の前がかすんでね。泣く寸前でした。(笑)
ストレスがたまってたんだねえ。

ライヴ前半ではステージセンターで正面を向いて歌っているコトが多かった絢香さんですが、このあたりは頻繁にバックステージ側や左右に動いて、大きく手を振ってのパフォーマンス!

よっしゃー!ここで怒涛の叩きこみが始まるんだなー!

っと思っていたら・・・


16.「やさしい蒼」
???・・・い、いや、素敵なバラードですよ、もちろん。好きな曲です。でも、いくらなんでも・・・アッパーチューンは「Hello」だけで次はこの曲なの?この振り上げた拳の行き場はどこに?・・・(?_?)
ちょっとパニックであまり覚えてない・・・(;^_^A
そんな放心状態の僕など、当たり前のように関係なく時は流れていきます。
「私は、今ここからまた歩き始めます」
そう言って彼女が紡ぎ始めたのは・・・
17.「はじまりのとき」
♪Life 僕を生きる もがきながらでも 自分という心で Life 泣いた昨日 立ち止まった昨日 全て明日につながる 目の前にある 扉を開けば はじまりのとき♪
なんとこの歌詞を。この広い横浜アリーナで、アカペラで歌い始めたんです。
このアカペラが凄かった。もちろんマイクは通していません。全くの生声でした。僕の席は彼女の斜め後ろです。普通なら耳をそばだてても聴こえるかどうか・・・
それが、はっきり聴こえるんです。オリジナルよりゆったりした歌い方で。歌詞の一文字、声の一音。それが後ろにいる僕の耳にもガツンと届くんです。きっとセンターの方々はもっともっとびっくりしたんだろうな。
帰り道で近くを歩いていた女性が声を詰まらせながら、「あのアカペラはきっと一生忘れられない」とご友人に話していたのがその証拠です。彼女の声量はやはり・・・月並みだけれども、素晴らしかった。
そう。それは神々しいほどに。
本編が終了し、絢香さんとメンバーがステージから降りていきます。
会場では、大阪公演の時に成功したという「おかえり」を歌いながらのアンコール。絢香さんも再登場時一緒に歌ってくれたそうで、ツイッターや会場前などで「今回もやりましょう」と皆に呼びかけがありました。最初は小さかったけれど、徐々に大きくなっていって。そして絢香さん。なんとほんの一節ですが、一緒に歌ってくれました!絢香さんもとっても嬉しそうで!成功しましたね。

「みんなとわたしをずっと繋いでくれていた曲を」
そういって絢香さんが静かに歌い始めます。
encore
18.「みんな空の下」
きっとね。この会場にいる全ての人達が、「繋がっている」その言葉をかみ締めながら聴いていたと思います。
待っていてくれて、ありがとう。
戻ってきてくれて、ありがとう。
そんな様々に交錯した想いを、彼女はまた、一つに紡いでくれました。
そして。きっとこの曲が最後なんだろうなと。それだけは、確信していました。
絢香さんが全てのファンに送ったこの曲。
感謝の気持ちを込めて作った曲。
♪さよならの時 泣かない事決めていた 必ず逢える そう信じていたから♪
これは、活動休止前の最後のライヴでの事を歌われているんです。
そう。この春から続く、復活のステージを信じて。
「きっと戻ってくるからね。だから、絶対泣かない」
19.「キミへ」
なんだかんだ言いましたけど。この曲にはやられました。いえ。この曲が聴けて。本当によかった。ただただ、嬉しかった。「絢香」というアーティストの、偽らざる本当の想いが、この曲に素直に込められていると思うから。
そうして、ライヴは終わりました。センター・スタンド・そしてバック・ステージまで、たくさんの時間を使って、千切れるほどに手を振って、そして彼女はステージを後にしました。
僕は、追加公演のファイナルですから、まして4年ぶりのライヴですから。例え客電が点いてもダブル・アンコールをみんなが望むんじゃないかと思っていました。例え叶わなくても。
絢香さんのライヴではありませんが、過去にもそういうコトはありました。
でもね。とっても残念なんだけど、まだ絢香さんがみんなに(バックステージ側にね)手を振っている途中で、主にセンター辺りからたくさんの人が出口に向っていくんです。
これじゃあ、ダブル・アンコールもないよね。

ただただ。呆然とその光景を眺めてたっけ。
とても。とても複雑な想いを抱えながら、帰路に着きました。
色々、言いたいコトを言いました。
でも、感じたその思いにはウソはありませんし、実際とても残念でした。もう少しライヴの流れを考えて組んだセットリストだったら、もっともっと素晴らしいステージになっていた筈。
「The beginning」は、確かに素晴らしいアルバムです。このツアーもこのアルバムを軸に行われているコトも、重々承知の上です。絢香さんの、このアルバムに対する思い入れがハンパじゃないコトも、理解しているつもりです。
それが、逆にライヴにおける選曲の選択肢を狭めてしまっている。そう思いました。ファーストからの選曲がなかったコトも、セカンドからもたった2曲。その1曲は「おかえり」です。
もったいないな・・・正直そう思っています。
だからといって、「絢香」という素晴らしいアーティストをどうこう言うつもりは、ありません。
彼女のパフォーマンスは、本当に素晴らしかった。あの気持ちのこもった、爆発的な声量を生で聴けただけでも、あの場所にいれたコトに心から感謝しています。
次は是非。
絢香が、絢香である所以を。きちんと構成されたセットの中で。
思う存分発揮して欲しい。
生殺しは、もうカンベンしてね。(笑)
スミマセン。今日はペタやコメントに伺えないと思います。
明日は必ず伺いますので。どうかお許しを。
もうすぐお盆ですね。
それぞれの想いを。様々な形で。
どうか、大切にお過ごしくださいね。
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