先日の日曜日、ちょいと押入れの整理をしていたら、ダンボールの中から懐かしいモノが出てきましてね。
アナログレコードに使っていたモノなんですが・・・これ、ご存知ですか?

パーモスタットといって、レコードの盤面から静電気を半永久的に除去する、という優れモノなんです。レコードの静電気はほこりを吸着させますからね~。あの「パチパチ」と耳障りなスクラッチノイズはホントにウザイ。

そんな時にこれを使うワケです。シュッシュッとスプレーして、盤面を優しく拭いてパーモを全体に行き渡らせるだけで、ホントに静電気とは無縁の状態になります。重宝したなあ。

そして、必ずセットで使っていたのが、これ。

パーモを使う前に盤面の汚れをとるピクソールです。国内盤はまだいいんです。きちんと管理されていますから。ところが輸入盤はもう盤面が汚い汚い。

なので、このピクソールを使って汚れを除去してから、パーモを使うんですが、あまり酷い汚れの時は盤面をまず水洗いしてました。っと言っても、水にザブザブ浸けるワケにはいきません。レーベル面は紙ですからね~。なので、水を浸した脱脂綿で優しく柔らかく拭くワケです。強く擦ると盤面が傷ついてしまいますから。根気がいるんだなあ、これがまた。

この写真のピクソールは、汚れてきたら切り取って新しい面を使うタイプですが、僕が使っていたのはちょっと違って、ローラー部が黄色い特殊なゴム?でできていて、汚れてくると水洗いすればまた粘着力が甦るというモノでした。
そんなコトを懐かしく思い出していたら、もう一つ懐かしい思い出が。
高校当時付き合っていた彼女が、夏休みにアメリカに短気留学するコトになったんです。あ。この子、地主さんの娘さんでね。そもそも、中学はなんたらいうエスカレーター式の私立に通ってたんですよね。それが何を間違ったのか、都立高校に入学した、というちょっと変わったコ。
もう30年以上前ですから、アメリカ留学なんて当時の僕らからしたら、もう夢のまた夢なワケです。みんなこぞって「お土産頼むね!」な~んて感じです。(笑)
だいたい、全てが僕とは違う世界のコで、今でも何故彼女と付き合うコトになったのかも、よくわかってない・・・(;^_^A
で、いよいよ明日出発、と言う日に彼女が僕に聞いてきたんです。
「yukkiはお土産、何がいい?」
天邪鬼ですから、「そんなのいらない」なんて言っちゃったりして。(笑)
そしたら彼女「yukkiは音楽が好きだから、レコードにしようか?」っと言ってくれて。嬉しいくせにね、「う、うん・・・」なんて言葉しか言えなくて。
なんで「ありがとう」も言えねえかなあ。

で、彼女は無事2週間(3週間だったかな?)の留学を終えて帰国しました。さすがに空港に迎えには行きませんでしたが。で、電話をくれたので会いにいきました。
彼女が買ってきてくれたのは、映画「グリース」のサウンドトラックでした。2枚組でね。こんなかさばるモノをわざわざアメリカから運んでくれてね。素直に「ありがとう!凄く嬉しい!」っと言葉が出ました。
ゲンキンなモンだねぇ。

しばしお土産話を聞いて、「レコード一緒に聴こうか?」ってなコトになって、僕の家へ。彼女にはちょいと待っててもらって、いつもの儀式を始めます。冒頭にも書きましたが輸入盤はホントに盤面が汚れているのでね~。

まずはA・B面からと思ってジャケットから出すと、そこにはC・D面が。まあ、こんなコトも日常茶飯事なんです。それぞれ逆に入ってるなんてコトは。で、それをきれいにしてパーモをかけて、もう片方からレコードを出すと・・・
・・・C・D面が2枚入ってる・・・(ノ゚ο゚)ノ
これにはビックリしましたねー。なんでもアリだな、輸入盤っと思いましたよ。しかも彼女も目の前にいますから、ごまかすコトもできず・・・

まあ、こうなったら笑うしかありません。彼女は申しわけなさそうにしていましたが、全く彼女は悪くないですからね。むしろ、貴重な経験をさせてもらって、感謝してます。今でもね。

っというワケで、今日はその「グリース」のサウンドトラックから何曲か。
まずはやはりこの曲からでしょ?
どうぞ!
フランキー・ヴァリの「Grease」です。1978年にリリースされ、もちろん全米1位。年間チャートでも11位に輝きました。
以前記事でご紹介しましたが、「Sherry」等数々の大ヒット曲を持つフォー・シーズンスのメンバーでした。イントロの衝撃的なホーンセクションの音が印象的な曲ですねー!曲全体に渡って華があります。これは売れますわな。

では、お次の曲を。
これはホントにウキウキしちゃいます!

どうぞ!
ジョン・トラボルタとオリビア・ニュートン・ジョンの「You're The One That I Want」です。邦題は「愛のデュエット」・・・もう少しひねれなかったんでしょうかね?(笑)この曲も全米1位を獲得し、年間チャートでも13位に輝いています。
このリズムに反応しない音楽好きはいないんじゃないかな?文句ナシにステップ刻みたくなっちゃいますからね~。個人的にはベースラインがもう大好き!

そして、何よりも驚きだったのは、ジョン・トラボルタがこんなに歌えるなんて!

当時結構ビックリしました。あのオリビア・ニュートン・ジョンと対等に渡り合っているんですから。なかなかに魅力的なハイトーン・ヴォイスです。オリビアもノリノリで歌ってるでしょう!?ホントに楽しそうな雰囲気が伝わってくる、素晴らしい楽曲です。

では、最後にもう1曲。
しっとりとしめていただきましょう。
どうぞ。
オリビア・ニュートン・ジョンの「Hopelessly Devoted To You」です。邦題は「愛すれど悲し」。この曲は当時のグラミーで歌曲賞にノミネートされたほど、評価が高かった曲です。
イントロフェチの僕としては、このスライドギターの物悲しいフレーズがタマリマセン!オリビアはこの後、「Physical」等のアッパーチューンで大ヒットを飛ばしますが、僕はやはりこういったバラードでこそ、彼女の魅力が発揮されると思っています。
そう、この優しい歌声。切ないけど癒されるなあ。

ちなみに今日ご紹介した曲。全てA・B面に収録されていたので、当時は聴くコトができませんでした~。あはは。

彼女とはあまり長くは続きませんでしたが、何故かその後も駅でバッタリ逢ったり、おたがいが入院している時に共通の友人とお見舞いしあったりして。もう25年以上会っていませんが、今でも年賀状のやりとりだけは欠かしていません。おかしなモンですね。(*⌒∇⌒*)
さーて。そろそろさいたまの「約束の地」に向う準備でもしますかね。この間記事に書きましたが、今日さいたまスーパーアリーナで行われている省吾さんのライヴに参戦されている省吾フリークの方々に逢いに行ってきます。
もう既に・・・バックバクです。(笑)
さてさて、どうなることやら!?
皆さんはどうか素敵な日曜日の夜をお過ごしくださいね。

でわでわ。


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