また忘れちゃってました。11月29日。ジョージ・ハリスンの命日だったんですよね。去年もギリギリで思い出したんです。
何故かはわからないんですが、僕はジョージ先生(このブログでは親愛の情を込めてそう呼んでます)に限って、命日よりも誕生日の方が印象が濃いんです。2月25日。母の誕生日が3日しか変わらない22日だというコトもあるのかもしれませんね。
そんなジョージ先生も旅立ってしまってからもう早くも丸10年になります。まさに光陰矢のごとしですね。ご冥福を祈りつつ、何曲か聴きたいと思います。よかったらお付き合いください。
以前にも記事で書いたんですが、僕はジョージ先生のソロの中で一番好きなアルバムが「33 1/3」というアルバムなんです。アナログレコードのLPの回転数をタイトルにしたこのアルバム。
この時期、ジョージ先生は大変な苦境に立たされていました。彼の大ヒット曲「My Sweet Lord」という曲が盗作だとして訴えられ、敗訴したんです。
彼はこの事をに打ちのめされました。しばらく音楽活動もままならない日々が続きます。そうしてやっと吹っ切った彼が世に問うた復帰作がこの「33 1/3」というアルバムだったんです。
正直、そんなにセールスは振るいませんでした。でも、僕はこのアルバムに収録されている全ての曲が「ジョージ色」に染め上げられた極上の音楽に聴こえるんです。
「もう誰にも文句は言わせない。これがジョージ・ハリスンの音楽だ!」
「This Song」です。
♪この曲には罠もひっかけもない この曲は白でも黒でもないし 僕の知る限り誰の著作権も侵害していない♪
そんな歌い出しから始まるこの曲。痛快じゃないですか!

この曲は本当に素晴らしい!文字通り吹っ切ったジョージ先生のポップチューンですよねー。小気味良い鍵盤のアレンジに疾走感溢れるこの感じ!うーん、文句ナシにカッコいい!
間奏のサックスなんかもう・・・鳥肌モンです!あまり知られていないかもしれませんが、ジョージ先生のソロの中では3本の指に入る位好きな曲です。
この曲のPVは、その法廷劇を皮肉った、これもまた痛快な仕上がりになってるんですよ。貼り付け無効なんですが見つかったので、リンクを貼っておきますね。是非ご覧になってみてください。面白いですよー!
「This Song」PV
いつの間にかタイプライターが鍵盤になってたり、傍聴席からサックス吹いたり!もうやりたい放題なんですけど、これがもう、最高です!

では、もう1曲。
このアルバムの中では既に「Pure Smokey」と「True Love」をご紹介してしまっているので、違う曲を。
名アルバムですから、枚挙に暇はありません。
こんな感じでいかがでしょう?
「Learning How To Love You」です。邦題は「愛のてだて」。アルバムのラストを飾る曲です。ジョージ先生らしい優しいメロディで。とてもとても柔らかい一曲です。
イントロのオルガンの音がどこか懐かしい。細かな打楽器の入り方もオシャレですよねー。そしてやはり間奏のアコギのソロが、なんとも・・・目頭が熱くなってきます。
彼は決して歌がうまいわけではないけれども、こんな温かい気持ちを聴く者に与えてくれる。それだけで充分です。
前に載せちゃってるんだけどなー。
やっぱり聴きたくなっちゃいました。
よかったら。
「Pure Smokey」
明日からもう師走ですか。
早いなあ。
往く秋を惜しみつつ。今宵はこれで。
でわでわ。
33 1/3/ジョージ・ハリスン

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