昨日の記事を書いたときは、僕はこの訃報を知りませんでした。
キャンディーズのメンバーとして一世を風靡し、突然の引退宣言の後、女優として復帰され、活躍されたスーちゃんこと田中好子さんが、55歳という短い生涯を閉じられました。
つい最近、「東京DOGS」というドラマにも、小栗旬君の母親役でキラッと光る演技を見せられていましたし、正直ご病気である事も僕は知りませんでした。実は、1992年に既に乳がんを発症され、度重なる再発に悩まされながらも、女優の仕事を続けておられたのだそうです。
慎んでご冥福をお祈りいたします。
キャンディーズと言えば、70年代のアイドルの最高峰にいたグループで、ピンクレディーと人気を2分していました。ただ、イメージとしてはそのとおりなんですが、実際はピンクレディーのデビューが76年夏なんです。キャンディーズは73年デビューで、78年の春に解散しているので、重なる時期は2年そこそこというコトになります。
当時はよく「キャンディーズ派」と「ピンクレディー派」に分かれてましたね。僕はそのどちらでもありませんでしたが、それでも凄い人気を博していた、というのはよく覚えています。
別に今だから合わせていうワケではありませんが、キャンディーズの中で、強いて挙げたら誰が好きだった?と言われると、僕はスーちゃんでした。ランちゃんはいつもセンターで、人気者という感じでしたし、ミキちゃんはなんとなく近寄り難い雰囲気があって。その点スーちゃんはアットホームな雰囲気が感じられたんですよね。それは、後に女優さんになられた後、お母さん役が多かった事でも実証できているかな、と。
今夜は、そんなスーちゃんを偲んで、キャンディーズの曲を何曲かご紹介したいと思います。
まずはやはり、この曲でしょうね。恐らく最も彼女達の曲の中でポピュラーな曲ではないでしょうか。
もちろん、いい曲ですよ。
「春一番」です。今でも春の歌、と言えばこの曲を選ぶ方も多いのではないでしょうか。覚えやすいメロディと歌詞が軽快なリズムに乗って、春を演出してくれます。実はよく読んでみると、歌詞は終わった恋を歌ってたりします。
次はこの曲で行きましょう。時系列で言えばさかのぼってしまいますが、まあそこはお許しを。
これも、メロディがいいですね。
結構いい歌歌われていたんだなあ。
「ハートのエースが出てこない」です。やっぱりランちゃんメインだったりしてますね。でも、コーラスはいいですね。当時は分からなかったけれど(僕もこの頃中学入りたて位のクソガキですから)なかなか声が合っていて、綺麗なハーモニーを聴かせてくれます。
しかし、やはりお三方揃ってお若い!
「キャンディーズ特集やるなら、スーちゃんがセンターにいる曲、かけてね」とアメンバーさんにリクエストもらったんですが、見つからなくって・・・
この曲は、みんな振り付けマネしませんでしたか?
きっと・・・してる筈!知ってる方なら・・・(笑)
どうぞ!
「年下の男の子」ですね。とってもわかりやすいフリがまた、当時のファンの心を鷲掴みにしたんでしょうね。とってもキュートです!今聴いてもとてもオシャレな曲ですよね?
ちなみに、僕も彼女たちからすれば「年下の男の子」です。
・・・どうでもいいですよね。ゴメンナサイ。(笑)
キャンディーズには他にも、「やさしい悪魔」「アン・ドゥ・トロワ」「わな」「暑中お見舞い申し上げます」「あなたに夢中」等々、たくさんのヒット曲があります。また、今聴くとそのどれもが、決して輝きを失っていません。
あの頃、僕はBeatlesをはじめとした洋楽に傾倒していた頃なので、あまり邦楽に興味を持っていなかったんです。考えてみれば、もったいない事をしたんだな、と少なからず後悔しています。
彼女たちもまた、素晴らしいアーチストでした。
では、最後に彼女たちの曲の中で一番好きな曲を。
実はつい最近、僕がいつもお邪魔しているブロガーさんが、記事で引越しの事について書かれていたんです。その時にこの曲についてコメントさせていただいて。
こんな事もあるんだな、と。感慨深いです。
では、どうぞ。
「微笑みがえし」です。最後のシングルとして出されたこの曲は、歌詞の随所に彼女達の歴代の曲名がちりばめられていて、それがとても印象的でした。
今でも、この曲を春に聴くと、胸がしくしくすると言うか・・・なんでしょうね。
月並みに言えば、青春の1ページなんだと思います。
不思議なものですね。当時はそんなに聴いてもいなかったのに、今でもどの曲も間違うことなく歌えます。歌詞はさすがに無理ですが、メロディは忘れていません。
素晴らしい曲たちを、ありがとう。スーちゃん。
どうか、安らかに。
やっと本当の、普通の女の子に、戻っていかれるのですね。
合掌。

