今日は昨日までとは一転、朝晩寒かったですねー。「花冷え」ってヤツでしょうか。気温はそこそこ上がったんでしょうけれど、風が冷たい・・・着るものに困る季節ですよね。
駅からの帰り道、ふと声が聞こえてそちらを見ると、節電の為でしょうね、照明を落とした真っ暗な公園に、スーツ姿の男性が数人、新聞紙ひいて酒盛り(花見)してました。その公園1本だけ桜の木があるんですよ。
ただね。真っ暗だから「桜」かどうかわからない。(笑)
しかも、漏れ聴こえてくる声は、「さ、寒い・・・」とか「熱燗呑みたいね」とか寂しげなものばかり。とても盛り下がってました。なんかかわいそうやら、気の毒やら・・・(笑)
さて。昨日は甲斐バンド聴いて、勝手に盛り上ってしまって、あの後なかなか寝付けなかった僕です。(笑)今日も風が冷たかったですしねー。
なんか、こんな感じの曲が聴きたくなりました。
寂寥感が漂うバラード。
如何でしょう?
「淋しい街から」アレキサンダー・ラグタイム・バンドです。1979年のデビューアルバムに収められていました。
あまり聞き覚えがないバンド名ですか?では「ARB」ではどうでしょうか。そうです。石橋凌率いるあのロックバンドです。硬派でストレートなロックが信条の彼らですが、デビューアルバムはそのスタイルとは一線を画しています。
実は、僕はこれ以降の「ARB」は得意じゃありません。はっきり言うと、このアルバムだけがもの凄く好きで、後は聴いてもなんとも思わない。(ファンの方がいたらゴメンナサイ)なんかね、全部同じに聴こえちゃうんですよ。
ところが、このアルバムは色々な要素が詰まっていて、飽きさせません。特にこの「淋しい街から」は大好きな1曲です。
イントロのツインギターの音が綺麗でしょ?リズムはレゲエ調ではありますが、全体としてはどっしりした重厚な正統派バラードです。アウトロのスキャット(?)も渋いです。石橋さんの声も曲に合っていて、この頃はまだしっかり歌ってます。だんだんカルーい歌い方になっていっちゃうんです、この後のアルバムでは。(笑)
追記:音源が削除されてしまったので、凌さんの弾き語りバージョンに貼り替えています。
では、ここで、そのストレートなロックを。彼らのデビュー曲でもあります。
いかしてます。
「野良犬」です。イントロからこういうハイハットの使い方をされると、テンション上がっちゃうんですよね!そして、サビが想像以上にメロディアスなんですよ。ここがミソですね。そして演奏がしっかりしてます。もちろん僕の大好きなブレイクもカッコよく使われてますねー。ゴキゲン!(私語ですね)
それもその筈。ギターは後に昨日ご紹介した甲斐バンドに参加する田中一郎、ベースはこれまた以前ご紹介した、チューリップに入る宮城伸一郎ですからね。思えば凄いメンバーです。
ちなみにこの2曲は、作詞作曲共に石橋さんが担当しています。なかなかの表現者ですね。
では、最後の曲を。
これもまた、素晴らしいバラードですが、先程の「淋しき街から」とは一味違って、スケールの大きな曲です。
どうぞ。
「悲歌(エレジー)」です。
うーん・・・イントロの鍵盤が凄みきかせてます。宮城さんのベースも圧巻という感じ!このイントロは秀逸ですね。ただし、曲そのものはとても哀しい優しさが漂うメロディに彩られています。間奏の田中のいっちゃん(失礼!)のギターソロも渋い!まあ、それもこれも石橋さんの情感溢れるボーカルに繋がっていくんですけどね。
今では石橋さん、すっかり役者さんになってしまって。
まあ、でも、僕にとっては素晴らしい曲を残してくれた、素晴らしいミュージシャンです。
なんか、2日続けて日本のロック特集みたいになってしまった。(笑)
明日は、ちょいと趣向を変えますね。
ではでは、また明日。
