歌姫、って言う表現はいいですよね!
音楽好きの方なら、それぞれ思い浮かぶ女性アーチストがいますよね?
今なら僕は勿論、YUIさん、そして植村花菜さんです。
皆さんならどなたですか?
松田聖子さん、中森明菜さん、浜崎あゆみさん、美空ひばりさん、宇多田ヒカルさん・・・
枚挙にいとまながないほど、いらっしゃるでしょう。
今日ご紹介する曲は70年代後半を彩ってくれた二人の歌姫(?)の名曲です。
まず一曲目は、桂木文さんの「短篇小説」です。
えっ?歌姫?
そういう突っ込みはなしです。(笑)
確かに彼女はお世辞にも上手とはいえません。
アーチストというよりアイドルでしょうね。
「翔んだカップル」という人気マンガのドラマ化で主役でした。
この曲は、さだまさしさんが作詞作曲を手がけています。
さださんといえば、グレープ時代から「精霊流し」「無縁坂」や「防人の歌」のような物悲しい曲や、「雨やどり」「吸殻の風景」のような明るい歌まで、幅広い作品を出されています。
僕は、それらを全て含めて、この「短篇小説」がベストです。
さださんも後に、ご自分のアルバムでこの曲をセルフカヴァーされてます。
なによりも、桂木さんの声と上手すぎない歌唱が、やけにいいんです。
けなしてるんじゃないですよ!褒めてるんです。
それも全て含めて、この曲の大きな魅力なんです。
さて、2曲目は、この頃正真正銘僕にとっての歌姫だった、松原みきさんの「真夜中のドア」です。
彼女の記念すべきデビュー作でもあります。
この曲は、ラジオの深夜番組でふいに耳に飛び込んできて、一目惚れ・・・もとい、一耳惚れした曲です。
このハスキーな声(ウィスパーヴォイスっていうんですかね?)と歌唱力に、切ない詞と、キャッチーな曲!
・・・ひとたまりもありませんでした。
撃沈。
年末の年越し番組にも結構出ていて、この年はこの曲を聴くために徹夜した覚えがあります。
当時、今よりも音楽番組が朝まであちこちの局でやってたんですよ。(録画ですけどね)
アレンジも、ハイハットの音と、あまりエフェクトをかけていないギターの音がよくて。
今聴いても、色褪せてません。
残念な事ですが、彼女は2004年に44歳の若さで、この世を去りました。
でも僕は、こんなに素敵な曲を世に残せた彼女は、幸せだったんじゃないか、と思うようにしています。
淀川長冶さんじゃないですが。
「いやー、音楽って、本当に、素晴らしいですね!」
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。(ふ、古い)