シャンパーニュ伯アンリ2世 | 過去世からのメッセージ

過去世からのメッセージ

前世療法で見た過去世の話しを中心に綴っていきます

シャンパーニュ伯アンリ2世について『アラ

ゴン王家の亡霊たちの呟き』で話題にしてい

ます。

 

 

正直言って十字軍国家についての話は早く

終わりにしてイングランドのヘンリー2世や

リチャード1世について話題にしたいと思う

のになかなか終わりません。私のブログ、紅

茶やお出かけの記事に比べて有名でない歴史

人物について書くと訪問者数も極端に減りま

す。そして中世の歴史上人物は後の時代の

画家が興味を持つかどうかで肖像画も全然

違う、残念ながらアンリ2世は画家に興味を

持ってもらえなかったようです。

 

そんな地味な人物の代表のようなアンリ2世

ですが、私は調べていくうちにショックを受

けて夜寝られなくなったほどです。なぜそこ

まで気になったかというと・・・

 

シャンパーニュ伯アンリ2世はエルサレム女

王イザベル1世の3人目の夫です。母がルイ

7世とアリエノールの娘マリー、アリエノー

ルの子孫はメチャクチャ多いのですが、アン

リ2世もイングランドのリチャード1世とフラ

ンスのフィリップ2世、両方と親戚関係にあり

ます。

 

イザベル1世の2番目の夫コンラート1世は数々

の戦いで活躍した英雄でしたが、暗殺教団によ

って暗殺されてしまいました。そのすぐ後に

コンラート1世の子を身ごもっていたイザベル

1世と再婚したのがシャンパーニュ伯アンリ2世

です。これはもうイザベル1世と結婚してエル

サレムの王位を狙ったアンリ2世が暗殺教団に

殺人を依頼してもおかしくないと思いました。

 

現代のテレビドラマなら間違いなくアンリ2世

が犯人でしょう。でも中世のエルサレム、極

端な人は別にして、普通に信仰心や倫理観を

持っている人ならば、いくら自分の野心のた

めとはいえ、異教徒に殺人を依頼するような

ことをするのかと考えたのです。現代とは信

仰心や価値観が全く違う時代です。

 

イザベル1世と結婚したアンリ2世ですが、5年

後には城の窓から転落して亡くなっています。

イザベル1世は1人目の夫とは離婚し、2人目の

夫は暗殺され、3人目の夫は事故死している、

本人のせいではないけどエルサレム王国は呪わ

れていると感じました。その後エルサレム女王

となった娘のマリーア、孫のイザベル2世もま

た政略結婚で翻弄され、出産が原因で若くして

亡くなっています。十字軍国家の中心となった

エルサレム王国の歴史の複雑さと闇の深さ(誰

もがエルサレムの王という特別な地位を欲しが

った)を考えると夜眠れなくなるくらい怖ろし

いです。