「余命10年」試写会 | いつも心にアロハを

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イオンシネマの試写会に当選したので17日に行ってきた

 

「余命10年」

 

 

SNSを中心に反響を呼んだ小坂流加の同名恋愛小説を、小松菜奈と坂口健太郎の主演、「新聞記者」の藤井道人監督がメガホンで映画化。

数万人に1人という不治の病に冒され余命10年を宣告された20歳の茉莉は、生きることに執着しないよう、恋だけはしないことを心に決めていた。

ところがある日、地元の同窓会で和人と出会い恋に落ちたことで、彼女の最後の10年は大きく変わっていく。

脚本は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の岡田惠和と「凛 りん」の渡邉真子。

「君の名は。」「天気の子」など新海誠監督のアニメーション映画で音楽を手がけてきた人気ロックバンドの「RADWIMPS」が、実写映画で初めて劇伴音楽を担当。

 

 

 

感想

 

第一印象は桜やイチョウ並木など映像が綺麗だな~

 

そして、舞台が上野周辺なのでプチ東京生活で過ごした場所がたくさん映ってて

 

嬉しくなって「ここらへんかな?」とどこで撮影されたのかを考えていた

 

上野駅や上野公園、谷中銀座にある夕焼けだんだんも映っていた

 

もちろん、スカイツリーもね

 

隅田川をかかる橋も何箇所か渡るシーンがあったから

 

撮影風景を想像していた爆  笑

 

映画の感想じゃないじゃんってねてへぺろ

 

 

 

 

さて、今度こそ感想。

 

 

20歳にして余命宣告を受けるような難病に侵されるって、なんて残酷な事だろう

 

2回の手術でまだ若い体に大きな傷跡がついているし、

 

肺の病気なので激しい運動が出来ない

 

そして、病気を発症した時が大学生だったので中退したし

 

体力がなく安静にしていなければいけないので仕事もできない

 

 

そんな状況になってしまっては、絶望しかないだろう

 

 

小松菜奈演じる茉莉(まつり)は恋をすることをあきらめた

 

中学の同窓会に行って再会した、坂口健太郎演じる和人は

 

会社社長の父親から勘当されているなか、仕事はクビになって引きこもって生きる気力もなく

 

アパートの2階から飛び降りて入院する

 

そのお見舞いに行ったまつりは生きられるのに生きようとしない和人に腹を立ててしまう

 

 

そりゃそうだ

 

病室のベッドの上でも助かった命を大事にしようとしないんだから

 

まつりから見たら「ズルい!」って思うだろう

 

だけど、2回目に会った時に恋に落ちる

 

それでも、自分が難病で余命10年ということは言えないし、

 

恋はしないと決めているから会っても付き合うまではしなかった

 

 

20代前半で好きな女の子にどっちつかずでいられたら男の子はモヤモヤするだろうな~

 

それでも、自分に自信のなかった和人はまつりと一緒にいられるだけでも嬉しいらしく

 

どんどん元気になって仕事も頑張って生き生きとしていた

 

 

 

 

まつりは家にいる時は酸素を吸入して在宅でできる仕事として、コラムを書いていたし

 

定期的に通院して薬を変えたり新たな治療法がないか調べていた

 

 

本当は体は辛いのに和人や友達と会うときは楽しく元気に振る舞っていた

 

その差がやはり健康な人とは違うんだと思い知らされる

 

好きになればなるほど一緒にいることが辛いのと、

 

別れが来たときに残される和人のことを思って

 

もう会うことを止めようとするまつりが不憫だった

 

 

そして、家族目線も描かれていて

 

父親役が松重豊、母親役が原日出子、姉役が黒木華なんだけど

 

お父さんの言葉にしない顔の表情だけの演技が物悲しくて胸が詰まる

 

お母さんも自分が変わってあげられるなら・・・っていう思いや

 

お姉ちゃんが他の病院での肺移植を提案したりと最善の方法を提案するけど

 

まつりに拒否されてぶつかってしまうシーンなんかは

 

劇場内からすすり泣く声が聞こえてきた

 

 

ここから少しネタバレ

 

 

 

まつりの夢の中では健康な自分と和人が2人でいろんな場所に遊びに行ったり

 

結婚して子供が生まれて3人で花見をしたり・・・と幸せそう

 

その幸せはどこまで現実になるのか・・・

 

 

映像美と劇中の音楽と2人の表情がとても素晴らしく綺麗で

 

周りを取り囲む人たちもとても良かった

 

 

だけど、欲を言えばもう少し10年を丁寧に描いてほしかった

 

2011年から始まり2年ごとくらいに月日が流れて

 

次は「2016年」って字幕が出て次のエピソード・・・ってなっていたから

 

その間はどう過ごしていたのかとか関係性や環境は変わったのか?とか

 

あいまいに思えた

 

まぁ、映画だから約2時間ですべてを描けないのは仕方ないか

 

ドラマならいいのかな?でも中盤になかだるみしちゃうからやっぱり映画でいいのかな?

 

あとは自分たちで想像力を膨らませろってか

 

・・・・ブツブツ・・・・ブツブツ・・・

 

あ、独り言が大きかった

 

 

一般公開は3月4日

 

春に桜吹雪で始まる悲しくて綺麗な、この映画はお勧めです