福島では、厄年を迎えると神社に厄払いに行くほかに
厄落としのためにご近所や親せきに食器用洗剤などを年の数だけ配る
昔は「厄を落とす」「厄を飛ばす」と言う意味で
紙風船や凧を配り、紙風船は破れるまで遊んでもらい、凧は高く上げてもらっていたけど
凧は電線に引っかかったり現代の住宅事情では飛ばせないので
ここ最近は食器用洗剤が多い
それは、洗剤を使うことによって「厄を洗い流す」という意味にとらえるかららしい
さらに、その洗剤に紙風船を付けて配ることもある
洗い流すんだから洗濯用洗剤でもいいだろうけど、
なんせ数が多いので、100円前後で買える食器用洗剤が多い
なので、お正月になると、スーパーやドラックストアで紙箱に1つずつ入った食器用洗剤が棚いっぱいに並ぶ
こんな風に紙箱に入ってのし紙がかけられるのだ
昔からお正月を過ぎると誰かしらからいただいていた厄落としの洗剤
しかし、この風習って福島の限られた地域だけのよう
だんなの実家がある郡山では、洗剤を配ることを知らなかったそうで、
その代わりに親戚などを食事会に招待してご馳走を振る舞うらしい
だけど、呼ばれた人は少額だけどお金を包まなきゃいけないから負担になる
だったら洗剤をもらって「厄を流して」あげるだけのほうがいいだろう
kakkoが33の大厄と37の小厄、だんなが42の大厄の時にも、もちろん配った
配る相手がいないかと焦ったけど、だんなの会社関係に配ればあっという間だった
今年はだんなの会社の人から2ついただいたけど、どちらも上の画像にある同じ食器用洗剤だった
いつもはジョイかキュキュットの除菌タイプのものを使うから気にならないけど
いただいた、新発売で数量限定の「ハッピーチェリーの香り」は耐えられないほどのにおい
変に甘いにおいのせいで毎日使う度に頭痛と吐き気がしそうになる
kakkoにとってはハッピーチェリーではなく、アンハッピーチェリーの香りにしか思わない
その時点で厄をもらってしまった気分
だいたい、厄落としに洗剤を配るイコール厄を年の数だけ分けて自分自身の厄を小さくするという意味だもん
できればいただきたくはない
先日も厄が回って来たんじゃないかと思うことがあったので
1本目を開けてまだ5分の1も使ってないのにもう1本あるのが恐ろしくなり、
遊びに来た母にあげたのだった
それでも、今月いっぱいはアンハッピーな香りをかぎ続けることになりそう~
ほかの地方でのおもしろ厄落とし、ご存知でしたらご一報を~