スポーツドクター/辻秀一「著書:スポーツ心理学」より。
・レジリエンスとは「跳ね返す、弾力」物理学用語と概念。
①レジリエンスは近年注目されるようになった概念を
心理学のメンタルヘルス分野に採りいれストレス
を上手に乗り越える“心の力” 誰もが知っている
特別なものではなく人としての本質に過ぎません。
・ストレスを受けた時の「防御力」や「抵抗力」
・心の筋力「しなやかさ」「復元力」「回復力」「耐久力」
は日常の社会や家庭生活の中で同じストレスを
受けても発症し、同じ治療を受けても
・発症しにくい人、早く治る人はレジリエンスが高い人。
・容易に治らない人、すぐ戻る人はレジリエンスの低い人。
の2極に別れますが、
レジエンスは高めればストレスを予防する事が出来、
発症しても早く治癒することも可能になり、ストレスを
受けても上手に処理し素早く立ち直る力になります。
遺伝的要素も含め確りとトレーニングをすると誰もが
レジリエンスは高められることが分かってきています。
②今までの精神疾患の治療に薬物だけでは限界
がある事が明らかに成ってきています。
そこには、
病気が発症する原因を究明しその原因に
対してアプローチする手法が主流でした。
◆例えば、統合失調症。
「ドーパミンの過剰が原因で起こる」と仮説が提唱
され、遮断する働きをする抗薬剤が生まれ、
ドーパミンを減らすことを前提にした治療法になる。
◆例えば、うつ病。
「モノアミンが少ないのが原因」と仮説が提唱され
るとセロとニン、ノルアドレナリン、ドーパミンを
増やすための抗うつ剤が生まれモノアミンを増やす」
事を前提とした治療法になる。
確かに画期的な薬の開発で患者さんを救ってきた
のも事実。一方限界が有るのも又事実なのです。
「原因が解決すれば治るはず」は正しい考え方でも、
「○○が過剰だ」「○○が少ない」とした原因は、
「推測」と「仮説」からの原因重視の
アプローチ方法が限界に至り、
効かなければ「もっと○○を遮断しよう!」
「もっと○○を増やそう」と言った考えしか生まれない。
その結果は、
・薬はどんどん増え「薬漬け」になって行きます。
・薬を大量に飲んでいるのに病気は改善しない。
・薬が薬を呼び手離せない状態を招きます。
原因にのみアプローチするのではなく
個人の回復力や抵抗力に着目し伸ばす治療に
注目する様に成ってきているのです。
①と②をバランスよく採り入れる必要が有るのです。
■レジリエンスは誰でも高める事ができ
先天的なものであっても有る程度
高められることが近年分かってきています。
・レジリエンスの高い人・低い人にはそれぞれ
共通点が有り、考え方、自己評価、
自分の周囲の環境とうの要因がありますが、
・レジリエンスの高い人の共通点は確りと
トレーニングを自分の中に採り入れ、
考え方や行動を修正し発症予防と、
発症してもスムーズに回復させる事が
できるものです。
レジリエンスの本質は生命力の基本。
「活筋健康」はストレートに感動し“共鳴”
全ての病に値する共通の思考に賛美!
最後までお読み頂きましたことに感謝いたします。
~ ナルちゃんの「志」ノート ~
下記、
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