日帰り能登半島南部(3):石川県宝達志水町の山城・末森城を登城

引き続き、６月中旬に能登半島南部を訪問して
「グルメ＆山城めぐり🏯」を愉しんだ旅の様子を紹介します。

前回の富山県から石川県に舞台を移しましょう。

愛車で約40分の距離を移動。

今回訪問の宝達志水町(ほうだつしみずちょう)は石川県の中部。
能登半島の付け根にあります。

町内には能登地方の最高峰「宝達山」(標高637.1ｍ)があります。

宝達志水町の山城・末森城を登城

今回訪問する山城・末森城(すえもりじょう)は
幹線国道からほど近い場所にありました。

国道沿いに建てられた大きなお城の看板を遠くから確認できたよ。

登城口から本丸までは約20分の道のり。

曲輪は山中に点在し合計面積は30,000平方メートルにおよびます。

登城口付近に「末森城跡マップ」が置いてあったのはありがたい。

ここから本丸に向けて出発しましょう

「史跡末森城古戦場」

1584（天正12）年越中の佐々成政が15,000の兵で末森城を攻めた
「末森城の戦い」は、城主・奥村永福が死守して守りぬきました。

のちに加賀藩祖となる前田利家の援軍もあって、佐々軍を破り、
前田家の越中占領の端緒を開いたと伝えられています。

「末森城」は2002年放映の大河ドラマ「利家とまつ」ゆかりの地。

Wikipediaには、確かに「末森城」の記述がありました。

利家とまつ～加賀百万石物語～(Wikipedia)

利家とまつ〜加賀百万石物語〜 - Wikipedia

ja.wikipedia.org

山城への登城ルートは整備されていて意外と歩きやすかった。

登城ルートの途中に檻(おり)の形をしたワナがあったね。

そのほかにも、獣の足をワイヤーで捕獲する「くくりわな」も
あるので、登城ルートをみだりに外れてはいけないようです。

「おおっ」
両側の盛り土が崩れている個所を見つけました。

「今年元日の能登半島地震の影響かな」

とりあえず先に進むのに支障はなさそうです。

ここは「ササラキド」という場所。

ここに城郭の出入口の一つがあったとみられています。

ここは「ヨコビキ」という場所。

ここに「虎口」があったとされ、敵を側面から攻撃する
「横矢」の形態をとることが確認されています。

大勢の敵兵を退けるため、多くの仕掛けがあったようです～

堀切のような形状の先に、分岐点があったよ。

「ホンマル」「ワカミヤマル」の分岐点。

小生はホンマル(本丸)を目指しました。

今回のお城はカタカナ表記多いのが特徴の一つでした。

「サンノマル(三ノ丸)」は第３の曲輪として、
周囲にはクランク状に屈曲したお堀があります。

これは「ホンマル(本丸)」主門の礎石とされています。

こちらは第２の曲輪となる「ニノマル(二ノ丸)」

ここには防御施設の「馬出し」があったと考えられています。

「末森城合戦」では、佐々成政軍がこちらの

二ノ丸まで攻め落としたそうです。

ここから本丸までは目と鼻の先。
落城の一歩手前の危ない所だったのですね。

そしてここが最終目的地「ホンマル(本丸)」

末森山の山頂にありました。(標高138.8ｍ)

発掘調査では、陶磁器や砥石、碁石、鉄砲玉、
鉄くぎ、銅銭などが出土したそうです。

「おおっ日本海が眺望できるんだ」

確かに日本海の眺望が見えていました。

「汗をかいて登城したご褒美だね」

遠くに見える入り組んだ地形のあたりは、
北の隣にある「羽咋市(はくいし)」付近のようです。

ついで分岐点の反対側にある
「ワカミヤマル(若宮丸)」にもやって来たよ。

発掘調査で掘立柱建物の遺構から、
山上に居住していたと考えられています。🏡

こうして目標にしていた２つの山城を攻略。

次回は同じ宝達志水町で早めの夕食を頂きます。

続きは次回です。