平安時代好きブロガー なぎ です。
2024年11月の京都旅行でのこと。
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。
(❝ ❞はレジュメまたはパネルより引用)
※この記事は ③仏名会・師走(十二月)の年中行事(『源氏物語』「幻」より)の続きです。
④女房の日常・局(つぼね)~王朝女性の身嗜み・黒髪~
❝局(つぼね)とは、渡殿(わたどの)にある、上臈の女房に与えられた部屋である。❞
❝長く美しい髪は王朝女性の美の基準とされた。❞
【髢(かもじ)をつける女房】
【縮れ毛の髪を梳く女房】
【伏籠(ふせご)に装束をかけて香りを焚き染める女房】
伏籠の中には、火取(ひとり)が置かれています。
❝火取とは、二階棚に置かれているもので、火取母(ひとりも)・火取籠(ひとりかご|匙・箸付き)・薫炉(くんろ)からなり、銀製の薫炉に香を入れて焚き、火取籠をかぶせて使用するものである。衣服に香りを焚き染める時にはこの火取の上に伏籠という竹製の籠を伏せ、その上に衣服を掛けた。❞
伏籠といえば『源氏物語』「若紫」において、伏籠の中に雀を入れて鳥かご代わりに使っていたのが思い出されますね。
【重陽(9月9日)の前日、綿を被せられた菊の花・・・菊の着せ綿】
【菊の着せ綿で肌を撫でる女房】
❝重陽(9月9日)の前日の夕方に綿を菊の花にかぶせ、その菊の露に濡れた綿で9日の朝に肌を撫でると老いを棄てるとされます。❞
以前、重陽の節句について記事に書いたことがあります。ご興味がおありの方はご覧くださいませ。
風俗博物館 展示⑤に続きます